<Q&A>精子検査値と人工授精について | CMポートクリニックブログ( ☎ 045-948-3761)

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神奈川県横浜市都筑区の婦人科クリニックです。特に不妊治療を専門としております。(当院は特定不妊治療費助成指定機関です。)

<質問>

 

避妊をしなくなってから1年半ほど経過しているのですが、一向に授からず不安だったので、思い切って不妊治療施設へ行きました。


そこで私の検査をしてもらったのですが問題がなかったので、次に夫の精液検査をしてもらいました。すると、精子濃度2,000万/ml、運動率が30%と低く、とてもショックを受けました。


体外受精や顕微授精はまだ考えておらず、まずは人工授精からと思っていたのですがそれは難しいのでしょうか。

 

<回答>

 

確かに少し低めの値かもしれませんが、精子の運動率や数は当日のご主人の状態によっても大きく変わってきます。ストレスが多い、寝不足が続いている日などは数値が低く現れるものです。

そのため当院では、1回だけの検査で終わるのではなく、最低3回は検査を行っています。

 

それまでの検査で状態が悪かったとしても、3回目で本当に良くなる方もいらっしゃいますので。実際に、2回の精液検査とも結果が芳しくなく、人工授精は難しいような方であっても、いざ人工授精をしてみたら正常値だったというケースも結構あります。

しかし、人工授精はひと月に1回のペースなので、次回まで期間が空いてしまいます。そのため、ずっと状態が悪ければ泌尿器科の受診を勧めたり、顕微授精にしましょうとお話ししています。

あとは、人工授精では洗浄精子をつくった時にどれくらい集まるかという、処理後の精子能力や状態もかなり重要になってきます。

元々の精子数が少なければ、処理した精子数の30%となるとぐっと減ってしまいますので、次のステップを考えた方が良いかと思います。

 

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