ホームドラマ(フランソワ・オゾン) | cmp.works
三ヶ月もぶっちして、もう思いっきり今更なので、いっそ言い訳はしないぜ。

さて、最近、スカパーにはいったので、映画を見ることが多い。
最近見たのは、弟に薦められて見ているフランソワ・オゾン作品。

弟は露悪が良いというんだけど、私には若干辛い。
タブーとされていること、例えば近親相姦だとか、殺人、死姦、カニバリズム。
そういう趣向の人は沢山いるけれど、あまり一般的とされてない性的趣向だとか。
そういうもしその趣向を持っていても、敢えて人には言わずに密かに楽しんでいる部分をピカップして、押し広げるのが露悪かな…と思う。

そもそも一般的という概念が、世間が作り上げたもので、それにぴったりと当てはまる人間が何パーセントいるのかは分からないけれど、誰しもが本質的に異常であって、いずれかのタイプに当てはまるのだとしても、わざわざ公言することによって何かの均衡を壊しそうで怖いという、ハラハラしたスリルがある。
だって、秘することで紙一重の世間の道徳的なものを守っている薄氷を踏むような、世間という不安定な人間系関係が存在するんだと思うから。
そういう暗黙の了解を打ち壊すパワーみたいなものがこの人の作品にはあるような気がする。そして破壊された世界は、徐々にデカダンスな世界へシフトいるような気がして、怖い。

ホームドラマは、シニカルな視点で描かれたブラックユーモア溢れる作品で、エンディングは中々無理こに軽やかな印象。