今年も気が付けばもうすぐ10月。一体何してこんなに時間が経ってしまったのだろう、と今年を思い返しています。
ちなみに、去年のゴールは「一年間毎週末断捨離をする」でした。少しずつですが、コツコツ続けて行き、お陰様で家の中は大分スッキリしました。特に物が多かった部屋はキッチン、ガレージ、そして地下でした。地下はほぼ物置状態で、主に息子たちが小さい時に遊んでいたおもちゃ、使ってもなぜか痩せることが出来なかったエクササイズマシン達、その他一度使って終わりシリーズ的な代物などが所狭しとぎっしり詰まっていました。パンデミックの前は幼い甥っ子姪っ子達が遊びに来ることがあったので、おもちゃはその時の為に取っておいていましたが、パンデミックになりほぼ全て処分しました。地下にあった物達7割程とサヨナラして、今ではやまびこが聞こえるのではないかという位すがすがしい空間となりました。
キッチンには沢山の鍋、フライパン、食器などが使いきれないほどあったので、こちらも半分ほど処分しました。捨て続けていくと結構リズムが出てきて、断捨離は順調に進んでいきました。ただ、一つだけ気になっていたことがありました。ある時からなぜか一つだけお鍋の蓋とお鍋のサイズが合わなくなってしまったのです。テフロン加工のお鍋にガラスの蓋。主人に「蓋が小さくなっちゃったから、このお鍋捨てる」と言ったら、「いや、ガラスって縮まないんだよ、それ違う鍋の蓋なんじゃない?」 私は内心、「出たな、エンジニアめ」と思いましたが、とりあえず、お鍋と小さくなってしまったスカスカの蓋を主人の顔の前まで持ってきて、「ガラスが縮まないってことくらいいくら私でも知ってるけど、ほらこの通り。(蓋をお鍋の中に入れてパカパカして見せる私)それにこれ以外にガラスの蓋のお鍋はうちには無いし」と主人に言うと、「捨てると困るんじゃないの?でも、好きにすれば、料理するのは君なんだし」という訳でサックリとそのお鍋と蓋を捨てました。
それから一週間後、クロックポットで夕食を作ろうと思い立ちました。クロックポットというのはアメリカの家庭には一家に一台はあるであろうと思われるとても便利な電気鍋です。朝材料を鍋に入れてスイッチオン、仕事から帰ってきた頃には夕食が出来上がっているので、本当に重宝しています。ただ、私は毎日使わないので、使わないときは買った時の箱の中にしまっています。いざ、箱を出して、中からクロックポットを取り出したその時、私ははっとしました。クロックポットの蓋はガラス。そしてその蓋が前より大きくなってる…。という事は、そう、私は二つのお鍋の蓋を取り違えてしまっていたのです。
無意識に「蓋が大きくなってる」とつぶやいている私をたまたま目撃してしまった主人は、メイン州のゆでたてのロブスターのように顔,耳、頭皮を真っ赤にして、その上涙まで流してしばらく笑っていました。
事の次第を主人に説明されて、呆気にとられた上の息子が私に言いました。
「お母さん、ガラスって縮まないんだよ!」
「…知ってるもん」