アマりによくできた話 | 「ニッポン城めぐり」運営ブログ

アマりによくできた話

おとといのブログに間に合わなかった腹いせに、今日は2日遅れの話題でひとり盛り上がってみたいと思います。

11月25日、家電量販店エディオン(旧ミドリ電化)の創業者・安保詮(あぼあきら)氏が、私財約10億円!を投じて尼崎城(兵庫県尼崎市)の天守を再建し市に寄贈するというニュースが報じられ、家電業界・城マニア界隈・尼崎市民の間に激震( ̄□ ̄;)が走りました。

天守の再建と言えば、最近では江戸城天守の再建ができるできないという議論が活発ですが、それを横目に尼崎城がスぅーっと差していった印象すらあります。早くも来年には着工したい考えだそうで、あと数年で真新しい天守が拝めるかもしれません。

個人的な話をさせてもらうと、尼崎はわたくしの生まれ故郷にほど近く、非常になじみ深い土地であります。さらには、家電量販店などほとんどなかった当時、電器屋と言えばミドリ電化であり、それだけに今回のニュースは非常にノスタルジックな気分にさせてくれます。

尼崎城は、元和3年(1617)に戸田氏鉄(うじかね)が築いた城郭で、3重の堀や御殿、四重天守などを備えた大坂の西を守る巨大な城郭でした。ただ、現在は都会化による開発の波に呑まれ、遺構はほとんど残っていません。

城域の一部に尼崎城址公園があり、そこに石垣と塀が模擬っと復元されていて、かろうじて往時を偲ぶことはできます。ちなみに天守があったとされる本丸跡は小学校となっていて、こんな模型が鎮座しています(今もあんのかな?)
 


姿を消してしまったとは言え、尼崎城には発掘調査によって多数出土している遺構や遺物、また残された複数の絵図という非常に心強い武器があります。これは天守の復元にとってはかなりのアドバンテージと言えます。

ただ、残念ながら再建される場所については前述の小学校に建てるわけにいかず、城址公園と決まっているようです。そして、鉄筋コンクリート造りであることもまた決定しているようです(;´Д`)ノ

もちろん予算の問題や市の方針があるでしょうから、外の人間がとやかく言うべきではないと思いますが、鉄筋コンクリートでもせめて外観だけでも忠実に復元してもらいたいと願って止みません。

とはいえ、城を愛するみなさんの意見としては、やっぱり木造で復元して欲しかったというところが本音だと思います。

 

でもそれは、元和の築城の頃に、既に無理だったことが決まっていたのです。

 

よくよく思い出してみて下さい…。

だって、築城したのが戸田氏なんだもんヽ( ;∀;)ノ
 


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