石の運搬
1ヶ月ほど前のブログテーマで「石の調達 」をテーマにしましたが、今回は「石の運搬」について。
だいたい、城の石垣に使われているような重い石を大量に運ぶのは今の時代でもかなりヘビーな作業です![]()
まず、軽めの(といっても重い)石は2人以上の人夫によって、堅い樫の木などの棒と綱で挟み込んで肩で担ぐという「石吊り」という方法がとられました。ただ、肩で担ぐ以上、人間の身長以上のものは運べません。
ということで、もっとデカい石はどうするかというと、そうみなさんご存じエジプトのピラミッド建設などでおなじみの、「修羅(しゅら、すら)」というものを使います。
修羅とは大石を運ぶためのソリみたいなもので、その下にコロと呼ばれる丸太を順次並べて、潤滑剤として海草を丸太に敷いて、あとはひたすら大勢の人夫が引っ張ります![]()
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なんともアナログですが、これ以外に方法はないですね。安土城築城の際も、山頂へ「蛇石」という巨石を運ぶのに、1万人が昼夜3日かけて運び上げたと言います。(さすがはドS信長!)
大坂城などで見られる巨石も、こうやって人海戦術で運んだんでしょうから、まさに権力の象徴ですね![]()
この修羅で運ぶ方法、古墳時代からすでに使われてきた方法で、実際に大阪府藤井寺市の古墳からは全長8.8m、幅1.9mの修羅が出土したこともあるのです。(古墳に見られる石棺もかなりデカいですからね)
他の運搬方法としては、「地車」と呼ばれる二輪車や、滑車や万力を使って石を運搬したというから、ほんと昔の人の知恵と腕力には頭が下がります。これからは石垣を見るときには「ありがとう
」といいましょう。
ちなみに、日本各地には巨石を呪文で運び上げた伝説や、はたまた宇宙人
の仕業とされるものもありますが、それらと城郭の石垣との関連性については調べていませんのであしからず。