攻城の種類(力攻め/強襲) | 「ニッポン城めぐり」運営ブログ

攻城の種類(力攻め/強襲)

犯人が人質を取ってたてこもるのも籠城、子供が親とケンカして部屋に閉じこもるのも籠城、予めTSUTAYAでDVDを借りだめして休日に自宅に引きこもるのも籠城、ということで、現代でもさまざまな籠城がありますが、戦国時代にも、そんな手強い敵をいかにして攻略するか、バラエティに富んだ攻城手法が採られました。


今回は、そんな攻城法のひとつ「力攻め/強襲」を見てみましょう本


力攻めとは、単純に兵力と物量にモノを言わせて正面から攻める正攻法です。この戦法では、籠城側の数倍~10倍の兵が必要とも言われ、当然攻める側に相当な犠牲が出ます。


居酒屋で最初の注文をする感覚で、「とりあえず力攻めでビール」と指揮官が言おうものなら前線の兵士は悲惨汗です。上から鉄砲やら矢やら石やら丸太やら糞尿が降ってくるわけですから。


ということで、当然指揮官としては避けるべき攻城法ではあるのですが、一方で、短期間でケリをつけたい場合や、周辺にいる他の敵に対する見せしめとする場合などに、あえてこの方法をとることが多々ありました。自軍の圧倒的な軍事力を誇示することができる点で、戦国時代には頻繁に見られます。


例を挙げればきりがないですが、例えば九州制圧を目指す島津軍を、大友家臣である高橋紹運が迎え撃った「岩屋城の戦い」では、最終的に城兵763名全員が討死するという壮絶な戦いが繰り広げられましたが、攻めた島津側の死傷者も数千人にのぼったと言われます。


大坂冬の陣での「真田丸の戦い」のように、前線の各将が自分の戦功をはやって我先に正面から攻めかかった挙げ句に、大損害を出した、という例もあります。


力攻めは籠城方の力を試す上でも、まず最初に採られることが多かった戦法です。籠城方の兵力や士気を確かめた上で、そのまま力攻めを継続するか、はたまた「別の方法」に切り替えるか、という選択を行うことが多かったようです。


ということで、今回は攻城法としては最もポピュラーな力攻めについてでしたが、また折を見てそんな「別の方法」についても触れていきたいと思います。