横浜市営バスを観音2丁目で降りて川崎大師に向かう。
バスで来たのは初めてだったので方向が分からなかったけれど、前に降りた親子連れが
いかにも川崎大師に行きそうな雰囲気だったのと、道の両側に『観音通り商店街』の
看板があったので、何の疑いもなくずんずん歩いて行った。
(あとから考えると、川崎大師←→観音通り、こりゃ違うよね)
こんなお寺がありましたが、川崎大師らしい影も見えない。

このあたりには古い家が多い。古さだけなら昨日行った東向島にも引けをとらない。

それにも目を奪われていたが、さすがに変だな…という気になった。
おばあさんに尋ねると、バスを降りた場所で正反対に向かってしまったらしい。
長い道のりを引き返し、やっと川崎大師にたどりついた。

京浜急行で来たときとは違う門から入ることになる。
それにしてもどのお寺もそうだけど、門の所に貼ってあるたくさんのお札は何だろう?
そのうち調べてみよう。

参拝を終えて、来た道とは反対方向に歩く。またいつもの徘徊癖がでた。
歩きながら、さっきの古い家のことを考える。
古いとつい写真を撮る癖がついているらしいが何か違う気がしてきた。
つかこうへい原作の『小説熱海殺人事件』風にいうなら、ただ古いだけではなく
そこに『サムシング・エルス』がなければならないのではないか。
『昔、森鴎外が住んでいた壊れかけた家』のような、過去の栄光の残滓が必要だ。
そこでサムシング・エルスを求めてまた歩きだす。サムシン、サムシン、……
と、見つけました! 昭和の香りのする商店街。

気がついたらかなりの空腹。ところがこのあたりにはラーメン屋しかありません。
一日乗車券のメリットを生かして川崎駅の近くまでバスで戻り、立ち飲み屋を見つけた。
いよいよ立ち飲み屋デビューか!  その途端、店から怖そうなお兄さんがヌッと出てきた。
出鼻をくじかれ立ち飲み屋デビューは果たせず、空腹を抱えたまま帰路につきました。