訃報…「たたら製鉄」日本の第一人者…木原明さんご逝去されました… | アナリスト杢兵衛の独り言

アナリスト杢兵衛の独り言

2022年11月20日…
突如として自身のブログに入れなくなりました。
ここにコツコツ再開します…
侍の矜持を体現する長谷川平蔵を愛する杢兵衛です…
なお前ブログ最終は以下にあります…
https://ameblo.jp/cma8836/entry-12775299616.html

ご来訪ありがとうございます…
日本のたたら製鉄の代表者である…
木原明さんがご逝去されました…
謹んでお悔やみ申し上げます…


日本刀を鋳造するのに不可欠な「たたら」…
日本のたたら製鉄伝統工法の火は…
消えません…

たたら製鉄を国の選定保存技術として全国で唯一守り続けているのが、奥出雲の「日刀保たたら」です。日刀保たたらは、日本刀の材料となる良質な玉鋼を供給することを主な目的として、日立金属株式会社の技術支援のもと日本美術刀剣保存協会が運営しています。

 毎年1月下旬から2月上旬にかけて不眠不休の3日間の操業が3回行われ、1回の操業で鉧(けら)と呼ばれる約2.5トンの鉄の塊が生産されています。そして、生産された鉧は破砕して品質ごとに選別され、全国の刀匠に配布されていきます。

たたら製鉄の操業で生産される鉧(けら)
 たたら製鉄の技師長を村下(むらげ)といいます。村下は、準備段階の炉に使う粘土や砂鉄、木炭の品質の選定に始まり、操業中は炉の下部に設けられた穴から火の色を見る事によって炉の中の状態を判断し、送る風の量、砂鉄や木炭を挿入する量やタイミングなどを調整するなど、操業に関するあらゆる工程を指揮しています。たたら製鉄は、村下の知識と経験によって守られてきた技術だったのです。
 今の村下が木原明さんでした…

 一方、たたら製鉄の鉄が文化財の保存に役立てられるのは、日本刀だけではありません。国宝に指定されている、運慶の作とされる東大寺南大門の金剛力士像の修理にも日刀保たたらの玉鋼が使われています。日刀保たたらは日本の文化を支える重要な存在であることがお分かりいただけることと思います。

 そして、奥出雲町内の小学校を中心に日刀保たたらの協力をいただきながら、奥出雲の小学校を対象とした「たたら体験学習」も実施しています。また、日刀保たたらでは、将来の村下を担う人材を村下養成員として育成しています。先人が守ってきた技術は、絶えることなく次の時代へと伝えられていきます。