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海北友松…
戦国時代の武将…
そして絵師ですね…
人の…
つながりを重視しました…
濃い人生でした…
ある夜更け、粟田口の刑場に押し入った二つの影があった。
怪しく思った番兵たちが誰何すると、一つの影が突然大声で経を唱え始めた…
怪しく思った番兵たちが誰何すると、一つの影が突然大声で経を唱え始めた…
そして、もう一つの影は月夜に光る抜身の槍を番兵に突き付けた…
友松と長盛である…友松の長槍が唸りをあげ番兵たちを追い払う隙に、長盛は利三の遺骸を背負って真如堂へ走った…
真如堂に戻った友松と長盛は、利三の遺骸を手厚く葬った…
利三は、秀吉にとっては大罪人だ。その遺骸を強奪するだけでなく葬ることは、累が自分たちに及ぶことが十分推測されたはずだが、友松も長盛もそんなことは顧みなかった。それだけ二人と利三の関係は深かったのだ…
友松を突き動かしたのは、「名こそ、惜しけれ」という、辱めをよしとしない武門の血であったろう…
今も真如堂には、東陽坊長盛・海北友松・斎藤利三の三基の墓が仲良く並んでいる…