【親友・斎藤利三の遺骸を刑場から強奪】 海北友松の生涯 〜『雲龍図』を描いた槍の達人… | アナリスト杢兵衛の独り言

アナリスト杢兵衛の独り言

2022年11月20日…
突如として自身のブログに入れなくなりました。
ここにコツコツ再開します…
侍の矜持を体現する長谷川平蔵を愛する杢兵衛です…
なお前ブログ最終は以下にあります…
https://ameblo.jp/cma8836/entry-12775299616.html

ご来訪ありがとうございます✨
海北友松…
戦国時代の武将…
そして絵師ですね…
人の…
つながりを重視しました…

濃い人生でした…

 ある夜更け、粟田口の刑場に押し入った二つの影があった。

怪しく思った番兵たちが誰何すると、一つの影が突然大声で経を唱え始めた…
 そして、もう一つの影は月夜に光る抜身の槍を番兵に突き付けた…
 友松と長盛である…友松の長槍が唸りをあげ番兵たちを追い払う隙に、長盛は利三の遺骸を背負って真如堂へ走った…
 真如堂に戻った友松と長盛は、利三の遺骸を手厚く葬った…
 利三は、秀吉にとっては大罪人だ。その遺骸を強奪するだけでなく葬ることは、累が自分たちに及ぶことが十分推測されたはずだが、友松も長盛もそんなことは顧みなかった。それだけ二人と利三の関係は深かったのだ…
 友松を突き動かしたのは、「名こそ、惜しけれ」という、辱めをよしとしない武門の血であったろう…
 今も真如堂には、東陽坊長盛・海北友松・斎藤利三の三基の墓が仲良く並んでいる…