探偵ガリレオ (文春文庫)/東野 圭吾
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「燃える」「転写る(うつる)」「壊死る(くさる)」「爆ぜる」「離脱る(ぬける)」の五編からなる短編集。
刑事の草薙俊平が遭遇する数々の不可思議な事件の謎を、帝都大学物理学科の助教授である湯川学に相談し、湯川が科学的な見地から解決に導いていくミステリー。


ご存知の通り、2007 10月からテレビドラマ化される作品
湯川訳は福山雅治さん、、、くそう、もっと遅くに読んでいれば、湯川を福山さんのイメージで読めたのに、、、(オイ
しかも湯川の相棒が草薙じゃなく新キャラクターの女性であるという
原作の最新作ではこの女性も登場しているらしいが、やっぱ湯川の相棒は草薙だよな~(`ε´)


、、、それはさておき(笑
原作者の東野さんのイメージは、執筆時は佐野史郎さんだったという。
しかも作中にも確か湯川の髪型が「前髪を眉の上で揃えて」みたいな描写があったから、あまりカッコイイ想像はしていなかった(笑

しかし、普通の事件(という言い方も変だが)の中にある「不可思議な現象」を、オカルト的に捉えずあくまで科学的に解明してみせる、、、そんな湯川は非常にカッコイイのだ。
物理学者というと、アクテイブなイメージからは程遠い。しかし湯川は草薙と共に学生時代にバトミントン部に所属するエースだったり、草薙と事件現場に行ったりもするアクティブさもある。
子供が苦手で会話をしない、、、なんて一面もあり、なんとも不思議な魅力の男なのだ


科学オンチの刑事・草薙と、クールで知的な物理学者・湯川。対照的な二人が、オカルトじみた事件の裏にある至極科学的な現象に迫っていく様が面白い。
物理学と聞くと何階なイメージだが、解りやすく読みやすい文体なので未読の方は一度ご覧あれ☆(・∀・)


余談ですが今は「助教授」ではなく「准教授」というらしい
ということは火村先生も犀川先生も「准教授」か、、、助教授って言葉のが好きなんだが、、、(ここ解った人、翠と同じ趣味してマス(笑