こんにちは

連載小説を更新しました。

わが巨人軍頑張っています!残り試合全勝すれば2位も夢じゃない!

昨日は井上投手初勝利おめでとう!

 

なお、連載小説あまりにも長くなり(自分で長くしてるんだけど<m(__)m>)わかりにくくなっていたり、私自身も整理をしたいという思いで、先日、以下のように少しでもわかりやすくとご案内させていただきました。

よかったら、以下も参考によろしくお願いします。

 

トップにもご案内していますが、連載小説についてご案内しておきます。

連載小説「マッキーS湖ナチュラルズの男たち」

長くなってしまっているので以下ご紹介しています<m(__)m>

簡単なあらすじ・登場人物紹介

もう少し内容紹介・読んでいただく順序

話順内容案内(1話~143話)

話順内容案内(144話~309話)

話順内容案内(310話~現在)

マッキー連載小説のカテゴリーからもお読みいただけます。

 

 ちえは、へー・・・と、感心した。

 こんな丁寧なやりとりなんて、いつぶりだろうか。

 昨今、決定的に嫌なことがあったわけではないが、いいことも特になかった。

 心揺さぶられるものにも出会っていなかった。

 ちえの両手は自然心臓のあたりに。

 少しぬくもりを感じた気がする。

 だから、これで終わりにするのが惜しくなった。

 終わりにしたくないなら、自己開示するしか道はない。

「私の場合は、今思えば、会っちゃいけない相手と出会ってしまったんだと思います。うまくいかなくて今は正解だったと思いますが、その当時は、正直、もう、ぐじゃぐじゃでした。もちろん、あなた様のことと同じではないと思うし、わかるとも申せませんが、うまくいかなくなりそうなそのときの気持ちは少しはわかるつもりです」

 送信したあとに結構なことを書いてしまったかもと若干後悔した。

 でも、相手は誰だかわからないし、顔も見えないし、嫌なら相手は返事してこないだろうし・・・。

 返事は、来なかった。

 その日は。

 だよねーという気持ちと、正直がっかりした気持ちがないまぜになるも、

(こんなもんだよね)

 プラスに考えるなら一服の清涼剤になったという感じか。

 そう思い込んで、ちえは寝た。

 翌朝、ちえは、電話で起こされる。

 世話している外国人のひとりからだ。

「びょうき びょういんに いきたいです」

「きょうは、びょういん、やすみね。ねつがある?」

 状態を聴いたちえは、

「あとで、アパートにいきます。かいしゃに、やすむと、れんらくして、やすんでくださいね」

 電話を切ったときに、メッセージが来ていることに気づく。

「あ!」

 つい、声がでてしまった。

 昨日の間違いメッセージの相手からだ。

 ただ、開くのがちょっと怖くもある。

 すげない返事は辛い・・・。

 だったら無視の方がいい・・・。

(何を期待してるんだ私は・・・)

 ちえは苦笑いするとメッセージを開いた。

「ああ・・!」

 先の驚きとはまた違うリアクション。

「真夜中にすみません。もう寝てますよね<m(__)m>メッセージ拝読しました。ありがとうございます。

メッセージを読んで考えていました・・・。僕も同じかもしれない。会っちゃいけない人と会ったのかもしれないと思いました・・・」

 このときから、ちえが傾聴できるということも手伝って、見知らぬ相手とのやりとりが始まった。

 わかっているのは、男性ということと、多分ちえよりかなり年下であろうということ。

 それに、婚約者のことで悩んでいる男性。

 無論恋愛感情など最初はなかった。

 ちえは、やりとりができるだけでよかった。

 あえて互いの個人情報は求めなかった。

 でも、そのことで、お互い、名前や素性などを超越した 互いの気持ち、感情を駄々洩れにすることができていったのだと思う。

 つづく