また、久々になってしまいましたが、更新しました。
よかったら読んでください<m(__)m>
 
現実のプロ野球は、無観客でキャンプインしましたね。
わが巨人軍は、S班と、宮崎組に分かれてのスタートです。
そして、S班には、桑田コーチがいらっしゃいます。
桑田コーチには期待しかありません!!
彼の理論知識をあますとこなく浸透させてほしいです!
あと、楽天に田中マー君が復帰されました!
これも期待しかありません!

 

(更新があまりに遅くて、設定背景が現在と合っていない場合もありますがご了承願います)


少しだけおさらい

 

登場人物

●星ひょうま

マッキーS湖ナチュラルズ投手コーチ。

現在、三門妻おきゅうと愛し合っている関係

かつ、チームドクター城戸涼介の父であることをおきゅうから聞いて知り、この際城戸涼介にも真実を話し、2人の関係も明るみにしようと考えている。

 

●三門ほうさく

マッキーS湖ナチュラルズ打撃コーチ。

おきゅうとひょうまの間を疑い、夫婦生活に危機感を感じている。

打開策として、城戸涼介の親代わりになろうと試みている最中。

 

●三門きゅう子

三門の妻として穏やかに生活するも、やはり星ひょうまを愛していた。

かつ、死んだと思っていたひょうまの息子が生きていて、なんとマッキーS湖ナチュラルズチームドクターであることを最近知る。

 

 

 妹ちえには、もちろんいろいろ言いたくない三門。

 ちえは、小さい時からしっかりしていて、頼りになる存在では、あった。

 だが、ひとたび、ちえに一言発したら、頼りになるがゆえに、一言ではすまずに、全部今までの鬱々とした思いをぶちまけてしまいそうで怖い。

「・・・まあな、あと、わしもなかなかお前の声も聞いてなかつ、聞きたかばってん、電話したたい」

 おきゅうのことがなければちえのことは遠い彼方に去っていたが(汗)

「・・・」

 しばし沈黙のあと

「あんちゃんがこんなこつ言ってくるなんか、なかなかないもんね。いいよ。連絡とったら折り返すたい」

 きれた電話に三門は、すまんと手で拝んだ。

 

 三門にはきょうだいが6人いるが、ちえは、三門の次の妹である。

 三門とちえ以下のきょうだいとは、少し歳が離れているも、三門と一緒にしたのきょうだいの面倒をよく見てくれた。

 特に三門がプロ野球に入ってきょうだいがめでたく親せきの家から独立できたときからは、家事一切を任せてきたといっても過言ではない、おきゅうと結婚するまでは。

 おきゅうと結婚して、家事はおきゅうの役目に変わった。

 ちえも最初は手伝ったりしたが、おきゅうがやりにくかろうと思い

「私も遊びたいから」

と、あえて、家にべたべたいないように努めていた。

 とはいえ、三門の嫁になったからだけではなく、おきゅうとはよく話をしたっけ。

(確かに、よく話はした・・・)

 しばし、過去を思い返しながら、ちえは、久々におきゅうに電話する。

 何回か呼び出し音ののち、留守電メッセージが流れてきた。

 メッセージを残そうとしたとき、急に電話の向こうが喧噪な空気に包まれる。

「もしもし!?」

「あ、きゅう子さん!」

 おきゅうの声の大きさにつられて、ちえもつい、大声になった。

「久しぶりね!どうしたの!?何かあった!?」

 明らかに外で電話をとっていることは間違いない。

「あ・・きゅう子さん、元気かなーと思って。もうずーっと話もしてなかったから」

「ごめん!せっかく電話くれたのに・・今、電車の中なの! トンネルで途切れ途切れになるかも・・!」

 ちえは、すかさず叫ぶように尋ねる。

「東京にはいないの!?」

「そうなのよー、今、青森に向かってるのよー。教え子から講演頼まれてね!」

 東京にいないのなら、三門はおきゅうに会えないってことか。

「今夜はまた連絡してもいい?」

「ああ・・今夜はホテルに泊まるだけだし、着いたらこっちから電話するわよ。ほんと、久しぶりだねー、じゃ、あ、またきれそう・・・ブツっ」

 青森か・・・。

 ちえは、三門が東京にいることがにわかに気になりだした。

「あんちゃん!」

「ちえ、どうだった?」

 ちえの電話を待ち構えていたかのような三門。

「きゅう子さんは、青森とよ。今電車の中たい・・・」

「・・・はーっ・・」

 思い切り落胆のため息が聞こえて来た。               つづく