連載小説更新できました

と、一人で喜んでいますが(笑)

ちょっとまだ忙しいので、来月更新できるかわかりませんが、またよろしくお願いします。

野球は、私はまだ村田ロス・・・

万一もないだろうけど巨人が戻してくれないかなー

でも村田にも失礼ですよねそんなじゃ。

頭下げて「戻ってきてください」って頼んでくれないかなー

なぜ外様につめたいわが巨人軍。

愚痴でした。


 終点甲府駅で降りると、三門はタクシー乗り場へ。
 意外とタクシー乗り場は混みあっている。
 待っている間に三門の汗もようやくひいてきた。
 タクシーに乗りこむ。
「S湖市まで頼みますたい」
「はあ?S湖市?」
 バックミラー越しに運転手が目を丸くしているのが見て取れた。
「お願いしますたい、一刻も早く!」
「は、はい、喜んで!」
 ハンドルを握りなおす運転手。
「えー長距離のお客さんS湖市までよろしくお願いしますどうぞ」
 無線で会社に伝えると、タクシー発進。
「そういえば、お客さんどこかで見た顔ですねー」
 長距離に気をよくした運転手の口も軽くなる。
「余計なコツば考えんとさっさと高速乗って向かってくんしゃい」
 眼鏡越しににらみを利かす三門。
「高速使っていいんですね」
「当たり前たい」
 ぞんざいな態度をとられ、さすがに運転手はむっとしたらしくあとは無言のまま、高速をひた走る。
 
 S湖市に着いたのは、夜中2時を回っていた。
 自宅に戻るとそのまま三門はベッドにもぐりこむ。
 一日キャンプ、その後長時間の移動で疲労しているにもかかわらず、眼がさえて眠れない。
(つかみはとった。果たしてOKしてくれるかどうか)
 妙に心臓がどきどきする。
 少しでも眠っておかないと・・・何度も寝返りをうつも、意識があるまま、朝を迎えてしまった。
(仕方ない。やるしかなか)
 三門はシャワーを浴び、替えのワイシャツを着てネクタイをつける。
「あ!」
 うっかりしていた。
 手土産くらい持っていかねば。
 沖縄でちんすこうでも買って来るべきだった。
(彼はそんなの気にしないでくれるだろう)
 また、ひょうまの顔が浮かぶ。
(顔が似てるわけでもなかかなのに・・・)
 三門はかぶりを振った。

 約束の時間ぴったりに三門は城戸涼介の自宅マンションに到着。
(ふー・・・っ)
 大きく深呼吸をする。
(話がうまくいくかどうか・・・)
「勝負たい!」
 声にだしてつぶやくと、三門は一瞬ためらったが、ドアフォンを押す。
 すぐに城戸がドアを開けてくれた。
「お休みのところすまんとです」
「いいえ、三門さんこそキャンプ大丈夫なんですか?」
「わしのお願いで来たとです、大丈夫たい」
 あと1時間後には確実に話はついているだろう、どっちに転ぶか。
 三門の顔が引き締まる。       つづく