今年1年間ありがとうございました。
なかなか月一回も更新できないときがありすみませんでした。
一応月一回の更新を勝手に目指していますが、来年はなんとかそうできるようにしたいと思います。
なお、わが巨人については、CS始まって以来初のBクラスでした。
でも、前を向いて頑張ってほしいです。
ただ心配なのは村田の去就。
巨人に戻ってきてくれないかなー。
では、みなさん、来年もよろしくお願いします。
よいお年をお迎えください。
三門の唯一の楽しみは夜寝る前のおきゅうからのメール。
それとて、おきゅうは義務と思っているのだろうかと思うと、心に寒気が突っ走る。
ざわざわと、背中がうすら寒くなり、三門は両腕でぎゅっと体を包み込んだ。
(きゅう子の腕でば、包み込んでほしいたい・・・)
どうして・・・。
そんなにひょうまが好きだったなら、最初からひょうまのもとにいけばよかったのだ。
どうして三門と結婚しようとしたのか・・・。
(本当はそこでもっと疑うべきだったんじゃないか)
あのときは突然のことで舞い上がっていた。
なぜなんて思っているうちにおきゅうに心変わりされたくなかった。
(それに・・・)
今も変わらないが、おきゅうがどんな素性だろうが、過去だろうがすべて受け入れる。
三門とともにいさえしてくれれば。
だが、そんなささやかな願いさえも、打ち砕かされそうな気がするのだ。
メール着信音。
おきゅうからだ。
ドキッとする。
メール内容はほとんど同じ。
女性はだらだら長い文章を書きそうなイメージだが、おきゅうは全くもって簡潔。
「東京は寒いです。体に気を付けてください。愛しています」
愛しています、は、三門が強要しているから、ほんとに事務的な文章だ。
もう少し、キャンプの様子を聞いてくるとかしてしてくれないのか。
(星くんにだったら、たくさんおきゅうの言葉を並べるのか)
しかも、確実におきゅうの三門への文字は減り続けている。
そのうち、「愛しています」だけになってしまうのではないか。
今のおきゅうの望みはなんなのか。
ひょうまと一緒になることか。
(だが、城戸涼介の存在があるから無理と思っているのか)
そんなところかもしれない。
(とはいえ、母親なんだから、城戸先生のことは特別な存在だと思っているに決まっている)
城戸のことを息子ですとおきゅうは言えない。
城戸の幸せも願っているだろう。
城戸は結婚する、おきゅうだって本当は母親としておおっぴらに祝福したいに決まっているはず・・・。
三門に襲いかかっていたうすら寒さがピタッとやみ、眼がくわっと見開かれた。
口元が大きく緩む。
(おきゅうを幸せな気分にしてやり、かつ、星くんから引き離す方法を考え付いたたい!)
全身に血の気が回り、三門はすっくと立ちあがった。
どうやってことを運ばせるか。
2つの方法があるが・・・。
(わしひとりで行って根回しするか・・・)
それとも、いきなりおきゅうを連れていくか。
根回しも変な気がする。
とはいえ、アポはとらないといけないし。
計画実行まで忙しくなりそうだ。
三門は不敵な笑みを浮かべた。
つづく