連載小説更新しました。
なかなか更新できずにすみません。
この書かなかった間に大雪が降ったり寒かったりで、大変だったところもあったと思います。
そして、もうすぐ2月。
2月1日はプロ野球キャンプインです。
今季は巨人なんとか優勝してほしいものです。
新戦力もですが、生え抜きの選手ぜひ頑張ってください!!


もし、三門に牧がおきゅうの子供のことを言う、いや、示唆しただけだとしても、好きな女のことには敏感になるのが人の常、三門はもしかしたら城戸涼介が親であることをわかっているかもしれない。
そこまで知ってもおきゅうを愛するというのか、三門は。
(確かにそういった)
すべてを知ってもおきゅうを愛すると。
ひょうまが三門からおきゅうに子供がいる話を告げられたときに。

(子供の・・・城戸涼介の父親は、三門はわかっていない・・・)

仮に牧情報だったとしても、父親はつきとめられなかった。
三門も無論知らなかった。
(本当にすべてを知ってもきゅう子さんを愛するのか)
すべて、イコール、父親はひょうまであることまで。
三門は、ほかの男の子供を産んだおきゅうをひょうまには愛せないだろうと言った。
だが、事実はひょうまの子供をおきゅうは産んだ。
三門はその事実にも耐えられると言うのか。
(じゃあ、耐えられなければどうなる?)
大人しく引き下がる・・・わけはない。
かぶりをふるひょうま。
耐える耐えないでなく、おきゅうを許すのか許さないのか。
(俺は許されんだろうな・・・)
ただ、おきゅうとは合意のもとで関係はしていない。
ぶっちゃけ勝手におきゅうがしたのだ。
(そんなこと言ったって関係ないだろう)
今、ひょうまはおきゅうを愛していることが一番の問題だろうから。
もし、今現在、ひょうまとおきゅうは何の気持ちもないのなら、あるいは、城戸を息子として接するのかもしれない。

ひょうまとおきゅうに気持ちがなければ、しかしながら、こんな事実はひょうまは知らずに済んだはす。
おきゅうが絶対言わないだろうから。
ひょうまを今も愛している、ひょうまも今やおきゅうを愛している、だからおきゅうは真実を告げなければならなかった。

真実を告げるときは、三門とも対峙しなければならない。
一番に告げるべき人間はもちろん城戸涼介。
(いつ、どこで、どうやって?)
城戸が有坂咲と結婚する前が望ましいだろうが・・・。
やっと、本当にひょうまの気持ちは、真実へ向かうしかないと、腹を決めた。
おきゅうから真実を告げられた時点でおきゅうが当時願ったように、すべてをあのとき明るみに出したほうがよかったとは思わない。
ひょうまとおきゅうが親とわかった、つまり、両親の存在が明らかになったから有坂咲の父親が安心して結婚を許したという形をとりたくはなかった。
そうなると、城戸涼介は、自分の幸せのために、三門、けーこが不幸になると思ってしまうし、有坂咲の父も、
「両親の生死がわからない男との結婚では、娘は必ず不幸になる」というあやまった考えをただせぬままになってしまっただろう。
今は、ひょうまやおきゅう関係なく、有坂咲の父はおきゅうのカウンセリングによって、その考えが解消され、結婚の運びになっているから、あのときとは状況が全然違う。
おきゅうと話そう、話さねば・・・。
つづく