連載小説を更新しました。
不定期と書きつつ、週1回を目標にしていたのですが遅くなりましてすみません。
やはり不定期にしておいてください(笑)

巨人軍は昨日から本格的なオープン戦がスタートしました。
昨日今日、ヤクルトに連勝したのはいいことですね。
投手陣もいいです。
わたしは内海投手になんとか復活してほしい、本当は開幕投手も奪還してほしいですが、そこは今日投げた菅野投手が好投したのでどうかな(汗)開幕もヤクルト戦ですが、神宮だったら菅野も??だったかもしれないけど、ドームですから、今日好投もあって開幕投手に限りなく近づいたと思います。
由伸監督が苦悩する姿はまだあまり見たくないので、なんとか選手一丸となってできる限り勝利をものにしていってほしいですね。



 半は、ウキウキと、待ち合わせ場所に向かっていた・・・わけではない。
 半とて、まったくお気楽な人間ではなく、実際、あきこと付き合える自身の姿を想像できていなかった、高嶺の花、無謀な願いだろうと・・・。
 だが、鼻形と離婚したあきこには絶対隙があるはず。
 ひょうまと過ごせて幸せだなんて、100パーセント本当ではないだろう。
 麗しききょうだい愛は結構だが、あきこの腹の底の気持ちを聴きだしたい、あんな美しい女性が一生一人なんて勿体無さ過ぎる。
(わしのことを今愛してくれなくてもいい・・・あきこさんが少しでも楽になれれば・・・)
 一応半も妻帯者だし、暴走もできない。
 
 大昔、あっさり降られた場所はそこらにある喫茶店だった。
 今回は半がみずうみのほとりホテル別館にあるレストランを予約してある。
 個室もあるので、勿論個室を抑えた。
 昔と今ではキャリアも立場も大違いなところを見せていかねば。
「半さん、おまたせしましたわ」
 あきこは明るいブルーのスーツを着ている。
 そういえば、鼻形と結婚していたときは、和装が多かったが、鼻形の好みだったらしく、合わせていたようだ。
 髪もおろし、なんだか、結婚時よりも若く見える。
(鼻形もバカなことをしたもんじゃ。正直、あきこさんと一緒になれるならけーこなんか・・・いんや、比較にもならんわい・・・)
 あきことは何もないし、かなり偶像化しまっている現在、比較されるけーこもかわいそうというもんだが。
 
 店の個室に入った2人。
「お昼でも食いましょう」
 半はパンパンと手を叩く、そこがスマートじゃないことに気づかないのが残念だ。
 何十回となく使っている店なので、従業員も半の振る舞いには慣れているのだろう、にこやかにオーダーを聞いていった。
「ランチビールでも飲みませんか?」
 誘うも
「いえ、帰ったらひょうまにお夕飯のしたくもしなきゃいけませんし・・・今日は何も用意もしてでてこなかったので」
 静かに、しかしきっぱり断るあきこ。
 半が求める「隙」は今のところ全く見られない。
 しかもいきなり
「半さん、私の気持ちは、昔と全く変わりませんから。ひょうまの親友、それ以上でも以下でもありませんから」
「え・・・ま、まだわしは何にも・・・」
「大人になった今、少しは世間話やなんだかんだ柔らかい会話を無駄にかわして、お食事が終わるころに本題がちょろっと・・・というパターンをあなたはお考えだったでしょうけど、図星のようね。汗が吹き出ていてよ・・・」
 あきこはテーブルにあったおしぼりを半に手渡す。
 自身のハンカチを渡すというかすかな期待もさせないのだ。
 半も、簡単にあきこが「おちる」とは思っていなかったが、少しはあきこの言うところの無駄な会話を交わすなかで、あきこの気持ちを慰めたり、半もあきこへのアプローチ方法を模索することができるかもしれないと。
 仕方なく半はごしごしと顔を拭いた。
「何にも変わってないのね、半さんは・・・」
 最早いい意味には取れず、半は拭いたおしぼりをテーブルに投げ捨てる。
「半さんの気持ちはびんびん伝わってきてたから、最初はメールでお断りして終わりにしようかと思ったんだけど、その、何も変わっていない昔のままの半さんにお会いしたいという気持ちも出てきて・・・」
「え・・・?」
 半は顔を上げる、笑みを作ったあきこがさっきまでと違いどことなく心もとなげに見えた。    つづく