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 生保のおばちゃんに誘われてセミナー参加。昼食つきで日当5000円くれるといわれりゃあ誰だっていくわな。何しろ文子は暇な専業主婦。なんかしたいけど面倒くさくて求人広告が気に入っても電話するのもかったるいという有様で数年間も過ごしてしまった。

 そこに登場したのが生保のおばちゃん。まあ、我が家も保険の見直しをしてみようかなと思ってたとこだから彼女を割りと歓迎していた。

「今度セミナーあるからいらっしゃいよ」

 冒頭の内容が目の前にぶらさげられ、すかさず飛びつくわけで。

 そのえさの先には「営業社員になりましょう」が待っているのはうすうすわかっているが、面接の電話をする手間が省け、気に入ったらやってもいいかなー、などとなんとなーくぷらぷら思いながらお気軽に参加。

 大会議室に通され、ネームプレートが置かれてあるのにはびっくり。10人くらいが参加していた。

 所長が現状の一般的求人状況をホワイトボードで説明。販売、製造、営業がほぼ3割くらいずつを占め、ここにいるほとんどが希望した事務職は1割にも満たない。

 仕事をしてない女性としている女性の家庭では60歳になるまでに何千マンも収入格差がでる、そして勿論年金も・・・。

 税金もあがり、専業主婦のままでは暮らせませんよーと、じわじわと浸透させていくのが作戦か。

 でも、文子はだんだん麻薬のように、所長の言葉に引き込まれていく。

 面倒だから専業主婦でいいと思っていたけど、これからの世の中、年金も今の老人みたいにもらえるかわからないし、自助努力は必要と、ひとりでオーバーにうんうんうなずく。横についてる生保のおばちゃんがほくそ笑んでいるのにも気がつかない。

 

 生保営業に入社するまでも猶予があり、会社に顔を出して雰囲気をつかむ、2時間だけの顔出しで日当5000円。一週間行ってみて雰囲気とかよさそうならとりあえず入社の形を。しかしそこで決定しなくてもいいんだって。入社の形をとるのは、入社後の勉強期間中など、事故などにあった場合に会社が保障するためだそうで。親切だよね。入社して勉強期間がある。その期間も日当は1万円。勉強して社内試験に受かり、営業ノウハウを教わる期間も日当1万円。それらすべての行程を経て、つまり、顔出しから約1ヵ月後、正式に勤めるか判断すればいいという・・・。

 ちなみに月金で、10時から4時までの勤務。 


 更に、追い討ちをかけるように、最近入社したばかりの女性、それも、あえてだろうが、切れ者っぽくない女性を選んでいる辺りはさすばかも。

 女性は勤務時間の楽さと、子どもがいても支障をきたさない、休みもとりやすい、時間も融通がきく、たくさんの人と会えるのも楽しいと、メリットをどんどん繰り出す。

 これで入らない奴はアホやと言わんばかり(笑)


 文子は食いつく寸前。

 横にいるおばちゃんに、

「明日からでも顔出しに・・・」

 いいかけたとき、

「では本日の日当をお支払いしますので居室まで来てください」

 そうだそうだ、まず日当。文子は印鑑を出し、出席者と居室へ。

 入った瞬間、違和感を感じる。

(電話がない)

 携帯でも持たされているのか、すすんでるー、でも、確か、おばちゃんの名刺に携帯電話の番号は書かれていない。

 あと、いたるところに紙がぺたぺたと貼られている。

「自分の備品はきちんと管理を。人の備品には手を出さないこと」

 備品・・・て、会社のものではないのか?

 そして、グラフ。グラフの下位らしき人のところには「あと何ヶ月」なるシールが貼られている。

 グラフに目が吸い付かれていると、おばちゃんに

「そこは見なくていいのよ」

 冗談とも本気ともつかぬ調子で言われた。

 

「結構気に入ったようね。どう?来てみる?」

帰り際おばちゃんに尋ねられたが、即答は避けた。


帰りが同じ方向の参加者と話したときに、全貌がわかってくる。 

「ここは営業は個人事業主だからね、交通費から、電話代、備品、すべて自分もちで、まあ、確定申告で調整はするんだけど・・・だって。あと、3ヶ月ノルマ達成しないと暗黙退社なんですよ」

 セミナーの明を強調し、居室の暗を隠そうとしたのか。

 なら居室など見せなければいいではないか。

「会社もこの10人の参加者のうち一人でも入ってくれればい程度に思ってるんじゃないの?税金に支払うくらいなら人数集めに金投資したいみたいだし。別にそれでも続けられてく人はいいと思いますよ。」

 

 おいしそうだと思ったが、うまい話には裏がある。

 裏があるっていっても、非合法でないし、あたりまえなんだろうけど。

 しかし、文子は生保営業への道を即却下。理由は

「確定申告がめんどくさい」

  生保のおばちゃんの呆れ顔が目に浮かぶよう。

 (あー、おばちゃんと会うのも面倒になってきた)

 もう面倒だらけ。

 楽な仕事はないかなー。

 いつの間にかよだれをたらして昼寝を始める文子。おそらくこの女、夫が死ななきゃ働かないに違いない。

(笑)

                             終わり

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