最近、自然災害が多くなってます。 特に今年は多くの災害が起こり、西日本を中心とした豪雨災害では、被害地域が広範囲になっており、災害ボランティアが分散して、各被災地で不足を言われています。

 

災害ボランティアというと、何だか危険でハードルが高そうに思えますが、そんなことはありません。 特に各自治体の社会福祉協議会が主体となっている災害ボランティアセンターで募集するボランティアは素人を前提としていますから、誰でも参加できます。 ぜひ参加してみてください。


さて、私が災害ボランティアを本格的に始めたのは、2007年の中越沖地震のときですから、もう11年になります。 この頃は今と違って、災害ボランティアもあまり周知されておらず、来る人も少なかった。

 

また、今でこそブログやSNSで「災害ボランティアに行ってきました」と、発信する人が多いが、当時は少なかったため、少しでも被害を知ってもらおうとか、災害ボランティアの啓発で発信すると、「自己宣伝」だとか「売名行為」だとかで、叩かれたこともあった。(特に女性が多かった)


災害ボランティアが一般に周知されたのは、2011年の東日本大震災。 また、この時には多くの民間の災害ボランティア団体が設立された。 とともに、今は多くの人が災害ボランティアに駆けつけてくれるようになった。

そのため、災害ボランティアのベテランも増え、最近では専門技術を持ったテクニカル系集団や、団体も現れている。 また、一般の災害ボランティアも増え、いまや募集をかければ、かなり多くの災害ボランティアが集まる。

 

しかし、災害ボランティアの数が増え、質の低下も一部には見られる。 むろん、数が増えることは良いことだし、多く集まってくれれば、それだけ被災地の復興が早く進むことになるが、災害ボランティアの養成機関がない。 今のところ、ベテランボランティアが現場で教えるのが唯一の養成といえよう。

だが、その教えるベテランボランティア自身も、きちんとした養成機関で教えてもらったわけではなく、自分が現場で体験したことなどがベースになっているにすぎない。 よって、その人の体験や考え方などで、何が○で、何が×なのかはかなりの差はある。

また、正解がない場合も数々ある。 例えば、同じ事柄でも被災者側から見た場合と、ボランティア側から見た場合と相違が生じることもある。 同様に、参加ボランティア側から見た場合と、それを集める災害ボランティアセンター運営側から見た場合も相違がある。

つまり、どの立場から見るかで、変わってくることがあり、これが正解ということができないことも多い。

ま、難しい話はこのくらいにして、前述したように、災害ボランティアを始めて11年。 当時でももう50代後半だったから、いまや後期高齢者寸前。 当時は50代後半とはいえ、同年代に比べれば健康で元気なほうだったから、他の若い人と同様に動けた。

しかし、加齢とともに、やはり体力は衰えてくるもので、ここ数年は自分でもその衰えが顕著にわかる。 今でもガテン系作業はできるし、若い人に交じってしばらくは同様にできる。 が、いかんせん体力が持続しない。

早く話、すぐ息切れするのである。 泥出し作業などでも、30分もたず、15~20分くらいで息切れして、一時休憩しないと、あとが続かない。 季節や天候、作業場所や作業内容にもよるが、ガテン系作業の場合、1~2時間作業して15~30分休憩 というパターンが多い。

むろん、今年夏のように酷暑で炎天下での作業の場合は、30分作業して15~20分休憩 ということもある。

どちらにしても、いまや私は30分もたないのである。 従って、これは高齢を理由に早目に休憩することを宣言している。 もしくは、目いっぱいの力ではなく、7・8分目の力で作業し、作業時間を延ばす努力をしている。

何にしても体力が落ちているのは間違いなく、若い人と同じことはできない。 となると、これから災害ボランティアを続けるにはどうしたらよいか? なるべく体力を使わないような作業をするか(例えば、機械を使う)、頭と神経を使う運営側にまわるか であろう。

ま、最近は災害ボランティアに行っても、その方向にはなってはいるが・・・、

ということで、その一環として、「小型車両系建設機械 運転」の講習を受けることにした。 いわゆる小型ユンボなどの運転に関わる資格である。 前述したように、最近は人力だけに頼らず、ユンボなどの機械を導入することが多い。(チェンソー使用は以前からやっている)

 

しかし、これらは危険作業の類になるため、民間ボランティアセンターではほとんどが導入しているが、社協主体の災害ボランティアセンターでは認めていないところも多い。(ボランティア保険の関係や官庁的運営のため)

さて、「小型車両系建設機械 運転」の講習ですが、18歳以上なら誰でも申し込めます。 そして、機体重量3t未満であれば、学科・実技の2日間の講習を受ければ、受講済み証が発行され、晴れて公道での運転が認められます。

テストらしきものはありますが、学科・実技ともに、よほどのドジをしない限り、普通に受講していれば合格になります。 こんなに簡単で良いのか?と思うくらい。

 

初日は8時10分集合なので、朝4時起き。(ナビ上で3時間半かかる)
当日は眠かった。

大半は30代および20代後半、1人だけ40代が居たが、50代・60代は皆無。 ジジイは私ひとりのみ。

向こう(教習所)も不思議に思ってただろうな。 70歳近いジジイが何を思って受講しにきたのだろうか? と・・・ まあ受講の最低年齢制限はあるけど、最高年齢制限はないもんね。 仕事に必要だから受講している人がほとんどだろうから、こんなジジイは「仕事」なわけないし ね。

実は大阪で現役時代、2年半ほどクボタ堺で北米向けバックホー(ドデカいユンボ)の設計に関わったことがあります。 だから、基本的な構造や操作法は頭では知ってます。 

しかし、実機を操作したことがない。 現実態や現場スケッチなどで実機に触ることはありますが、操作まではしません。(クボタの社員はテストなどで実機操作をしますが・・・)

2日間 缶詰め状態で何とか取りました。 これで、晴れて公道で小型ユンボ操作ができます。 とはいっても、即 満足な操作はできるわけもなく、車の免許取り立てと同じで、経験を重ねて慣れていくしかない。