大林宣彦 戦争などいらないー未来を紡ぐ映画を | 見た,読んだ,聞いた

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人生の先輩に聴く、言葉の宝物。語りおろし自伝シリーズ 第2弾!

 

本年4月に亡くなられた大林宣彦監督の2018年11月発行の本書を、新型コロナウィルス感染症(COVID-19)による自粛週間中の断捨離活動で発見。

 

これはすぐ読まなくてはと、早速読了しました。

 

個人的に驚いたのは、大林監督が肺がんで余命宣告を受けたのが唐津赤十字病院だったということ。私が生まれた病院です。だからどうした、という話ですけど。

 

私の両親とほぼ同世代ですが、子どものころに映写機をいじっていたという話には驚かされました。

 

故高畑勲監督と一緒に食事をして、「ぼくたちがあまりにもうかつで、この国が戦争をすることはもう二度とないだろうと思っていた。うかつにも高をくくって、意識的ノンポリとして生きてきた。そのことが日本をまた戦争に向かう国にしてしまった。これはぼくたちの責任だね」と話し合って意気投合したとのいうエピソードが私にとってはハイライトです。

 

今の日本の状況を、高畑さんや大林さんならどう評価するのか、聞けるものなら聞いてみたいですね。