今日、仕事をしていたらメールが入ってきた。
仕事中は急ぎの用事でないかぎり電話に出ないようにしているのであるが、幸いお客さんも来ていないしメールをちょっと見るくらいなら大丈夫なので、メールをチェック。
外でそのメールを見て、固まってしまった。
「○○のマスターが亡くなりました」
は????????
亡くなった?????????何で????????
そのマスターと言う人は私達夫婦が大学時代から行きつけの居酒屋の大将。飲みに行くっていったらそこに行っていた。社会人になってからも大学の友達と同窓会をするときは必ずその店を使い、私達の結婚式の2次会の会場でもあり、大学の友達が結婚して、2次会の幹事をするときは必ずその店を使った。主人なんかは特に大将には気に入られていて、「2号店を出すなら店長はお前や」とまで言われたのである。
確かにお酒のせいで体調が悪いとは言ってたけど、そんなすぐに死んでしまうような重症でもなかったやん・・・・・・何で?????
主人はメールを見て明日の告別式には休みを取って参列するみたいだが、私はすぐに休むというわけにはいかないので、今日のお通夜には出ることにした。
冷静に大学の友達にメールして、香典とかの手配をするが、だんだん涙が出てきそうになった。
仕事を終えて、二人で高速に乗る。主人も私も口数は少ない。そして二人とも思っているのである。
「何で?何でこんな急に・・・・・」
早すぎるよな・・・・・、もうあの店に行っても大将はいないのか・・・・・。ってぼそぼそいいながら、お通夜の会場である自宅に到着。
人が入りきらないで外に列を作っていた。
常連客の多い居酒屋だったので、たくさんのお客さんが来ているのである。
大学時代の友達が一人この居酒屋でバイトを長くしているので、その友達を見つけて話を聞こうとするが、皆やっぱり口は重い。
他にもここでバイトをしていた人がいて、「香川では親父の存在だったし、結婚式にも出席してもらおうと思っていたのに・・・・」と悔しがっていた。辛いことに先週婚約者の実父が亡くなられたらしく、2週連続で大変辛い思いをしているとのこと。
お通夜のお経が始まったのだが、中に入ることはできず、終わってからお焼香をあげて、その寝顔を見た。
何かさ、今にも起きそうやん、「マスター!」って呼んだら起きそうやん。めちゃめちゃ綺麗な顔やん。
それが余計に悲しかった。
お経が終わった後、常連さんや奥さんが、「湿っぽいのはマスターが嫌う」というので、オードブルを取って、親戚や常連客で飲み会が始まった。皆、笑顔で送ってやろうとどんちゃん盛り上がっている。
私はその中、奥さんと話をした。
本当は聞いてはいけないが(主人に怒られた)、どういう経緯だったのか。
体調がよくなってきたときに手術をしたのだが、その手術中に大量出血をして亡くなられたとのこと。
その話を聞くと涙が止まらなかった。
自宅に帰る途中、主人とお店での思い出話をたくさんした。そして、これからのこと。