ワイン好きのリヨン日記。 -10ページ目

ワイン好きのリヨン日記。

France, Lyonからのブログ。ワインを中心に。

6月に飲んだロゼを2本。

以前にも書いたかも知れませんが、フランスに来てから特にこの時期はロゼを飲むことがかなり多くなりました。

フランスのワインショップでは「シーズン物」として、ボジョレ・ヌーボー以上にロゼをこの時期プロモしています。

やっぱり、個人でやっているワインショップなんかにいくと置いてある(取引のあるドメーヌが異なるため)ロゼが違うので、それも面白いところです。

相場は大体10€前後が妥当なところですかね。やっぱり冷やしてアペリティフに軽く飲むのがこちらの好まれるスタイルです。

ということで、


プロヴァンスのロゼ。かわいいラベル







きれいな色です。サーモンピンク。この色合いは好きです。

香りは白桃や白い花、ミネラリーな香りもあり、少し甘い。

中々のボリューム感。イメージは結構きれいな丸です。フレッシュさもあり果実味もあり、良いバランスだと思います。

外出して熱くなった体を冷やす最初の1杯目には最適ではないでしょうか。



続いて、ラングドックのロゼ。








ワインによっては、「OOと合う」とか、「OO℃で飲むのが良い」とか書いてあるのですが、何もないです。笑
まあ、飲み方は冷やしてアペリティフにとシンプルに飲むのが一番でしょうか。


色はうすいサーモンピンク。

白桃や涼しい風を連想させるミネラリーな香り。

開けたては舌に微発砲を感じます。柑橘の果実の皮を噛んだような苦味がありますが、甘みと苦味のバランスはギリギリ保てているような印象です。イメージはやや縦に伸びる楕円。はやりミネラルを感じます。

人によってはちょっと苦味が強くて、前者のほうが万人受けするような印象です。

季節もの、ということもありますが、テラスとか外でワイワイは飲むのが一番美味しい飲み方でしょうか。


ワインの記事ではないのですが、ブルゴーニュで先日ひどい雹害がありました。

ニュイサンジョルジュなどのコート・ド・ニュイでも雹害があったと聞いたのですが、特にコート・ド・ボーヌのムルソー、ポマール、ヴォルネイ、サントネーでひどかったとか。心配です。

ちなみに標題の

« j’ai 61 ans, mais je n’ai jamais connu 3 années de suite comme cela ! »

は、「私は61歳だが、3年も連続してこんな状況(雹害)は知らない」と、

記事は色々出ていますが、一例はこちら

Le Figaroの記事

最新の記事はこちら
(追記)この記事によると、「ポマール、ボーヌ、ムルソー、ヴォルネイは30%~50%のダメージを受けた」とあります。

記事中のコメントにあるように、ニコラ・ロシニョールさんも、税金やドメーヌの経営費を支出しなければいけないのに、経済的にアンバランスになる。とおっしゃっています。

14年も厳しそうですが、ドメーヌが頑張ってくれることだけ願います。

戻ってきました。すっかりどこまでアップしたか忘れてしまいました。

充実したドメーヌ訪問の後に日常のワイン日記を書くのはなんとなくテンションが下がるのですが、この積み重ねが次回のドメーヌ訪問へのモチベーションになるはずですので、書き続けます。基本はワインを理解し、美味しいワインを飲むこと。

さて、フランソワ・ゲルベ(ジェルベ)のHCdNを開けました。
実はヴォーヌ・ロマネ村の中に直売のショップがあって、ここで試飲もできるので、試飲してから購入したボトルです。ブログにはアップしていませんが、村の中心部にあるアポなしで、試飲可能なショップです。

実は知らない造り手で、試飲するまであまり期待もしていなかったのですが、結構コストパフォーマンスが良かったので、ついつい数本購入。エシェゾーまで所有している造り手だったと記憶しています。




明るめのガーネット。

土っぽい香り、少々のスパイス香、それからドライストロベリーのようなアロマ。

重心がこのクラスにしては低めのしっかり構えた味わい。酸はあるものの、高くなく良く纏まっている印象です。
熟したベリーのようなフルーツ、太り過ぎでも痩せ過ぎでもない、中肉の程よいボディです。

このクラスにしては結構良い印象です。ワイン自体はヴォーヌ・ロマネというよりもニュイサンジョルジュっぽい、やや腰が重ためで地味な印象がありますが、これで10€をきっているので非常に良い出来かと思います。



やはり、ドメーヌ直売は状態も価格も申し分ないですね。
有名ドメーヌでもないと思うのですが、こういうドメーヌがまだまだ小さな村の中に沢山あることは明らかです。少しずつ、探求もできたらと思います。

この旅の最後のドメーヌ訪問はピュリニーモンラッシェにドメーヌを構えるドメーヌ・フランソワ・カリヨンでした。
先代からドメーヌ・ルイ・カリヨンを兄のジャック氏とともに継ぎ、10年から2人とも独立して個々のドメーヌを持つようになりました。

この最初のヴィンテージを購入したものの、まだ開けておらず、実のところルイ・カリヨンは飲んだことがあっても、フランソワ・カリヨンになってから飲んだことがありませんでした。

夕方の割と遅めの時間のランデヴーとなり、村の中をうろうろしながら時間を潰し、いざドメーヌへ。





ロゴも新しく変わったのです



ドメーヌ前で待っていると、他の訪問者も。
どうやらオーストラリア人のカップルとフランス人のガイドさん。

少し待っていると体格の良いムッシュが。おおっ、当主のフランソワさんが直々にお相手してくださるようで、簡単な挨拶と握手をしてカーヴの中へ。なるほど、きっと農作業を終えての訪問対応だったので、ちょっと遅めの時間だったのですね。本当にこういう対応に感謝です。



それにしてもなんかカジュアルだな・・・いや、ここがカーヴの入り口です




カーヴ。かなり綺麗に整然と樽が並べられています


カーヴは完全な地下ではなく、半地下。ですので、気温は空調で管理されていました。
最初狭いなとおもったのですが、洞穴のように奥に広がっているカーヴでした。ステンレスタンクや、その他作業に必要なものはほとんど半地下のフロアにあるようです。



ところで、樽の製造メーカーには全く詳しくないのですが、色々な樽を使っているようでした。
現在熟成中は13年ヴィンテージ。

シャン・ガン FMLはマロラクティック発酵の略でしょうか。終了日が書いてあります。



ピュリニー・モンラッシェのヴィラージュ


プルミエ・クリュのシャン・ガンですが、異なるメーカーを使っているようです



プルミエ・クリュのフォラティエール

と、お待ちかねの試飲です。なんと、熟成中の13年を樽試飲させてくれるらしいです。これは嬉しいですね。





1人ずつフランソワ氏から注いでもらいます



フランソワ氏

試飲アイテム(全て樽試飲・13年)

① Bourgogne Blanc 
 13年9月に収穫。ピュアで、果実味にあふれリッチ。イメージは真ん丸。このクラスにしては良く出来ていて既に美味しい。

② Chassagne Monrachet
 シャサーニュは畑が基本的に傾斜になっているが、高度が低めの畑を所有しているとのこと。ブルゴーニュに続き、サンが低く、丸い。リッチで、①に比べるとスケールが大きくなる。誰にでも好かれそうなワイン。
 
③ Puligny Monrachet
 ここからがこのドメーヌの真骨頂。ワイン自体がタイトになり、ミネラルがぐっと出てくる。柑橘系の果実味が出てきて、やはり熟成が必要な印象。

④ Puligny Monrachet 1er cru Champs Gains
 ここからプルミエ・クリュ。試飲した中では高度が高い畑。青い香りがするが、ミネラル、エレガンスがさらに加わり、ストラクチャーがしっかりとしている。試飲したプルミエ・クリュの中で一番ミネラリーだった印象。

⑤ Puligny Monrachet 1er cru Les Foratieres
 青い香りが抜け、エレガンスを保ちつつ、ミネラルがシャンガンに比べ、和らぐ。

⑥ Puligny Monrachet 1er cru Les Combettes
 石油っぽいオイリーな香りが出てくる。ミネラルがさらに減り、厳しさが緩くなる。

⑦ Puligny Monrachet 1er cru Les Perierres
 丸く、酸が低く、リッチ。オイリーさはコンベットと近い印象。


こうやって、比較させて頂くと非常に勉強になります。1er cruの中でも最初の2つと、後半2つのクリマの共通要素と異なる要素が見えて非常に楽しい試飲になりました。
いや、樽の時点で'13年は既に美味しいです。広域、シャサーニュはきっとリリースされた時点から飲めると思います。



カーヴにかけてあったバッカスとワインを入れる水筒のようなものでしょうか?

ちなみに温度計もかけてありますが、15℃くらいだったと思います。


試飲も終えて、オーストラリアカップルは退散。我々はワインを買えるか聞いたところ、'11のシャンガンのみ在庫があるとのこと。他のワインは売り切れ。いや、好調ですね。フランソワさん。

ということで、シャンガンを少し分けて頂くことに。


ということで、奥のボトリングされた保存庫から、フランソワさんがボトルを取ってきてくれ、キャップシールをその場で貼ってくれます。


キャップシールを貼る機械。できたてのボトル達。


たった数本のために機械を回してくれるフランソワさん



できたてのボトル達。


いや、実に満足した訪問おになりました。フランソワさんは多くを語りませんが、実に人の良いこと。
優しくおおらかな、しかし真面目な印象がワインにも伝わるように感じました。

やはり、生産者に直接会ってどのような人か知ることはそのワインを知る上で非常に重要な情報なのではないかと思いました。その仕事ぶりがワインに映されるように、生産者の人柄もきっとワインに反影されるような気がします。

きっと、このドメーヌを違う誰かが同じ畑を所有して同じ葡萄を栽培しても、異なるワインが出来上がるように、フランソワさんにしかできない仕事がここにある、そんな印象を受けました。

さて、ピュリニーモンラッシェに移動する前に腹ごしらえです。

せっかくなので、ホテル併設のレストラン、Le Vintageでランチにしようということになりました。

実は宿泊したのは月曜日。レストランは閉まっていたので、ディナーはできなかったわけです。




レストラン入り口。フロントのすぐ横です。





テーブルセット


ランチは20€のEntre+Plat ou Plat+Dessertの選択です。お昼なので、ワインは軽いものを。せっかくなので、ここのドメーヌのアリゴテを。





アリゴテ2011

これぞ真の蔵出し!(?)すぐ隣で造ったワインです(笑)。

アリゴテですが、ふくよかでボリューミーに仕上がっています。けれども、柑橘系の果実も感じる冷やしてランチとか、アペリティフにはちょうど良いワインです。



アントレのシェーブルのパイ包み




パイが薄くサクサクした食感に中のシェーブルがフレッシュで美味。特にくせのないシェーブルで食べやすい仕上がりですが、なんせ丸1個シェーブルが入っているのでボリュームがあります。



プラのステーキ

あまり期待していなかったのですが(お店によっては安い美味しくない肉を使うところも多々あるので)、ここのお肉は意外と柔らかく美味しいです。

リヨンでも肉は勿論食べることができますが、美味しいお肉は値が張ります。この値段ではかなり良いのではないかと思いました。




デセール(pour Burgundy妻)


デセールはイチゴのタルト。でよいのでしょうか。Burgundy妻曰く、フランスで食べるデセールとしてはかなりレベルが高いとのこと。リヨンで美味しいケーキを見つけるのって意外と難しいのですよね。多くは甘すぎるし。。



ここのレストラン、結構良かったです。ディナーも今度は試してみたいですね。サービスも無難でしたし(かなり空いていましたが)。


さて、腹ごしらえもおわりましたので、今度こそピュリニーモンラッシェに移動して、この旅の最後のドメーヌ訪問、Domaine Francois Callionを訪問します。


時間を遡りますが、初日のディナーをフラジェ・エシェゾーのレストランSimmonで食べたので、紹介します。

というのも、ドメーヌ訪問すると、試飲だけで結構満腹感になりディナーのころにもお腹が減っていなく、あまり食べれなかったので。どうしようか、迷っていたのです。


フラジェ・エシェゾーはヴォーヌ・ロマネからグランクリュ街道をまたいでタクシーで10分程度のところにあります。歩けるかなとも思ったのですが、ちょっと遠いようです。




暗くて見えませんが、こじんまりしたお店。

シェフと奥様、それから1人メートルの3人で回しているようでした。お店の大きさ的にはちょうど良い人数でしょうか。きびきび動いていましたよ。




テーブルセット。鶏の置物が可愛いです






シャンパーニュは確かデュバル・ルロワ


力強さもあって、そんなに暑くなかったこの日にはちょうど良い感じ。



定番。ですね。






アミューズ。左からクレーム・ブリュレ(塩)、ブーダン・ノワール、トマトのガスパッチョ

アミューズから美味しいです。クレームブリュレはフュメと言っていましたが、甘くないクレーム・ブリュレといった感じで、美味しい。ブーダンノワールもくせがあるものがありますが、これは食べやすく、塩が効いていて食欲をそそる味わい。
最後にこの時期どこでも定番のトマトのガスパッチョは、レストランによって、味が異なるので面白いです。
ここのガスパッチョは結構青い味わい。野菜をそのまま使っているナチュラルな味。好みがあるとは思いますが、美味しく頂きました。


お腹がそんなに空いていないので、エスカルゴをシェアすることに。

エスカルゴ


これも、フランスでは目新しいものではないのですが、これもやはりレストランによって違うので面白いです。違うのは、大きさと、中につめてあるガーリックバジルオイル。ここのはエスカルゴ自体は大きいものではなく、特別な感じもありませんでしたが、オイルは美味しかったです。これをバゲットにつけて食べるのがいいんですよね。

バゲットの写真を失念しましたが、通常の大きいバケットではなく、プティバゲットで通常の1/4サイズが出てきました。ですので、バゲットの中のふわふわの部分にオイルを吸わせて食べるのが好きなのですが、面積が小さく少し残念。。




プラのサンジャックとクレマンソース。プティレギュームを添えて。





普段、魚介類はあまり頼まないのですが(リヨンだとあまり新鮮ではないので)、お肉を食べる気にはならず、サンジャックを。
サンジャック自体はよく調理されている、といった程度でしたが、ソースが美味しい。
程よい酸味とサンジャックとの相性は抜群。ワインはサシャーニュの'11を飲んだのですが(造り手は失念。聞いたことのない造り手でした)、シャルドネとの相性もよいです。


お腹がいっぱいなので、フロマージュもデセールも頼まずに食事を終えます。

小さな村のこじんまりしたレストランですが、きびきびとした仕事ぶりと、料理の質はやはり高いかと思います。

お店の中は比較的高齢の地元のマダム&ムッシューでしたので、きっと地元の人が親しんで食事するレストランでもあるのだと思います。

一方で、我々より遅く入ってきた人は入店を断られていたので、予約をした方がよいですね。周りには他にレストランはないので。


2日目です。

朝早く目が覚めてしまいます。

天気も良かったので、朝一でランニングしつつ、畑の様子を見に行きました。
日本と違って乾燥していて暑すぎないこの時期の朝の散歩はものすごく気持ちよく、これは次回もやりたいですね。

実のところ、ブルゴーニュには何回か来ているのですが、6月の訪問は初めてでした。

ということで、ランニング兼散策に少々おつきあいください。

まずは、ホテルからグランクリュ街道をジュブレ方面(北)に少し。現在6時半ちょっと過ぎ。


フラジェ・エシェゾー村側の小さな畑。地図上だとこの畑は広域もの(Bourgogne)になるのでしょうか。



ちょっと走ったところで、村の方に入って行きます。そうすると・・・


あれ?これって・・・?


なんだか、すごいものを見たような気がしたのですが、そのまま村の中心の方に入って行きます。


村の中心(?)小さなレグリーズ(教会)とその横にLa poste(郵便局)


朝焼けが反射して綺麗です。

おっ、ここにもドメーヌが。個人的に結構好きなドメーヌです。



村を抜けていよいよ畑の方に入って行きます。


耕し中の畑。植え替えかな?



ヴージョ方面に少し走って行くと、長く続く塀に囲まれた畑が見えてきます。


長い塀。広大な畑が広がります。





向こうに小さくシャトーが。おそらくChateau Clos de Vougeotでしょうか?
 

あ、やっぱりClos de Vougeotだったのですね。ここはA.F.Groの畑。





大分、近くなってきました。





つまり、ヴージョとヴォーヌ・ロマネの畑のちょうど境界を走っていたということで良いのでしょうか。ちょっと距離がありましたが。

ここまで来ると、さらにテンションは上がります。



Grand Echezeaux



すぐ横にはシャトーとクロ・ド・ヴージョが広がります。それにしても綺麗です。


グラン・ゼシェゾーを背にして道から左側(右側はシャトー側)


おそらく、エシェゾーと奥に見えるなだらかな斜面がミジュニーかと思います。こうやってみると、ミジュニーって、ヴォーヌ・ロマネにかなり近いですね(時刻7時過ぎ)。





やっぱり、エシェゾーでした。



エシェゾーとグラン・ゼシェゾーは比較的平坦な畑であることがわかります。

せっかくですので、畑の上部まで行ってみることにしました。ちょっと登りますね。





ヴォギュエのミジュニーでした。


ヴォギュエのミジュニーからシャトーを臨む。

葡萄の木がどこも整然と並んでいる風景はやっぱり圧巻です。素晴らしい。土壌も、良く耕かしたフカフカの畑から、結構硬そうな畑まで様々ですね。

ミジュニーの土壌(ヴォギュエ)。


結構、Calcaure(石灰岩)で良いのかな?がコロコロ転がっていますね。これは小さい石が転がっていますが、ヴォーヌ・ロマネの畑にはもっと大きな石が転がっているところもありました。

結構、走りました。と言っても、写真撮ったり、景色眺めたりしているのでちんたら走っているだけなのですが。
7時半前になってヴィニロンの車を見かけ始めました。早いチームは7時過ぎだったかな?おおよそ、2~3人がバンのような車に乗り、それぞれの畑に向かって行くのが見えました。向こうからしたら、変なアジア人だなと思われたかも知れません。なんせ、僕以外、人いませんから。



じゃあ、ヴォーヌ・ロマネ側に戻ろうかというときに面白いモノに出くわしました。


マ◯リックス・・・ではなく、農薬散布の小型車(ミジュニーにて)


運転席には1人。後方のホースのようなものから薬品を噴射するようです。葡萄の苗が整然と並んでいるので、踏みつぶさないように畑に入る前に十分確認して、ゆっくり畑に侵入しながら農薬を撒いて行くところが見れました。


ぐんぐん入っていく農薬散布車。

でも、よくよく考えるとこの機械で4~6列くらいにしか農薬を散布できません。この畑には1台しか見なかったので何回も入っては撒いて、入っては撒いてを繰り返すのでしょうか。やっぱり、農作業は大変ですね。それでも、1人でこれだけの広さの畑をカバーできるのだから、かなり効率は良いのでしょうか。

さて、畑に戻って、


プリウールのミジュニー。うーん。





ドルーアンのグラン・ゼシェゾー。

ヴォーヌ側に戻ってきました。グラン・ゼシェゾーの畑をそのまま南(ニィサンジョルジュ方面)に向かうと、

Romanee Saint-Vivant




ここから右手に10秒くらいダッシュで駆け上がると、


Richebourg


いや、やはりすごいですね。これだけの狭いところに名立たる畑が密集しています。無視してしまいましたが、ちょうど、グラン・ゼシェゾーとロマネ・サン・ヴィヴァン、リシュブールを隔てているのが、プルミエ・クリュのLes Suchotsですね。つまり、ヴォーヌ・ロマネのグランクリュ群の中でもここで、南北に分断分けることができます。

ここを南に行くと、あの畑が。







Ramanee-Conti



ちょっと、また駆け上がって行くと、

La Romanee


さらに、上部のAux Reignots (1er Cru)から村を見る

左手が、ラ・ロマネ、ロマネ・コンティ。そして、右手がラ・グラン・リュとラ・ターシュ。


La Grand Rue (ラマルシュのモノポール)




La Tache

ラ・グラン・リュとラ・ターシュの間の苗木。ここはどっちに位置するのでしょうか?



その隣のLes Malconsorts


この畑に続いて、ニュサンジョルジュのプルミエクリュが広がっていくわけですね。

朝っぱらから良い散歩でした。約8kmくらい畑の中をうろうろしていました。


畑仕事も始まりだしたので、ホテルに戻ることにしました。

さて、準備をして、ピュリニーモンラッシェに移動します。





2件目の訪問はモンジャール・ミニュレ。

ここも、非常に多くの畑を有していて、多くのキュベを造っています。32の異なるキュベを造り、5つのグラン・クリュ、8つのプルミエ・クリュを擁る大所帯。

ホテルから歩いて数分程度。つまり、ドメーヌは村の端に位置しています。


表札。このマークは見たらもうわかりますね


エントランス



テイスティングルーム

同じ時間にランデヴーをとっていたのか、フランス人の老夫婦と一緒になりました。もっとも奥様の方は最初の1杯だけ飲んで、あとはムッシューが何杯か試飲して、大量の(2ケースくらい?)ワインを購入してさっさと出て行きました。

意外とこういう人多いです。フランス人。


テイスティングルームにあった絵


お相手してくださったのは当主のヴァンサン・モンジャール氏の娘さん。

さて、試飲アイテムは・・・


① Bourgogne HCdN Le Prieure 2010
 蜜っぽい香りに柑橘系のアロマ、それに林檎。ボリューム感のある味わい。ミシェル・グロのブルゴーニュブランとは対照的な印象。




② Bourgogne HCdN Les Dames Huguettes 2011
 ニュイサンジョルジュの西側の丘に位置する畑2.36ha。フランポワーズ、グロセイユ、イチゴジャムのような味わい。
飲みやすく重心が高め。シンプル。

③ Vosne-Romanee 2011
 平均樹齢45年、新樽率30~40%。 Clos des Reasの隣のAux Reasを始めとする4つの異なるパーセルをアッセンブラージュ。村名ですが、イチゴなどを中心とする赤い果実系のチャーミングなワイン。酸が高め。

④ V.R 1er Cru Les Orveaux 2011
 Echezeauxの西側に位置するクリマ。さすがにプルミエクリュから、しっかりとした骨格が感じられるようになる。しかし、一貫してベリー系の果実、木いちご、グロセイユなどがあり、酸が高め。

⑤ Vougeot Les Cras
 Clos de Vougeotの北に位置するクリマ。0.55ha、平均樹齢35年。この辺りは低めの標高で割と平坦な畑だったように思います。ややミネラル感があり、バランスが良い。余韻が長い。



⑥ Echezeaux Grand Cru 2011 
 このドメーヌは3つ異なるクリマを所有していて、V.Vを挟んでLes TreuxとLes Rouges  du Basで異なるワインを造っているとのこと。試飲したワインはどっちだったか・・・聞き忘れました。一貫してチャーミングな印象ですが、ここはグランクリュ、既にシルキーでスムース、複雑さが出ています。熟成したときにこの差がはっきりとわかるのでしょうか。


Grand Echezeauxや1er cruの他のキュベは生産量が少ないため試飲できないとのこと。まあ、仕方がないですね。

別に日にアリゴテも飲みましたが、ボリューム感のあるアリゴテにしつつも柑橘系のニュアンスがあり、とても美味しいアリゴテになっていました。アリゴテの畑はグランクリュ街道を越えたヴォーヌ・ロマネの一番低い位置に植えられているようです。


日本にも行ったことがあるという女史にお土産を渡して、お礼を言ってドメーヌをあとにしました。

午後に立て続けにドメーヌ訪問したので、やや疲れましたが、初日にしては大満足の訪問でした。

さて、1件目の訪問先はミシェル・グロ。

ヴォーヌ・ロマネ村にはグロ家の家系のドメーヌがありますが、その1つです。
現在は、ミシェル・グロはヴォーヌロマネにグランクリュを有していませんが、プルミエクリュのClos des Reasをモノポールで、Aux Bureeを所有しており、個人的にもその真面目で安定した作りが好きです。

ホテルは村の入り口なので、村の中心に向かって登って行くと・・・


クロ・デ・レアですね。扉が開いています。




ルロワが。滞在中に何回も通りましたが、人は見ませんでした。



グロ家のアンヌ・グロ。



隣にはラマルシュ。

他にもミニュレ・ジブールやノエラ家のドメーヌが至る所に。いや、やはり小さな村ですが、ドメーヌを見るとさすがだと感じました。また、女性の当主が多いのも面白いと思いました。


さて、名立たるドメーヌを見ながら到着です。



オフィスのベルを鳴らすと女性の方が。今回担当してくれる方ですね。
試飲は地下のカーヴで行います。当然ですが、肌寒いです。カーヴ内は確か15℃だったかな?13年が樽熟中です。



カーヴ。


所有している畑の地図。ニュイサンジョルジュの畑も多いです。クロ・デ・レアはニュサンジョルジュに近い。

こうやって改めて見ると、このドメーヌはニュイサンジョルジュ側に多くの畑を有していることがわかります。
シャンボール・ミジュニーも作っていたと思いますが、今回は試飲はなく、ニュイ側のワインを中心に試飲しました。




試飲アイテム。試飲用にボトルが積まれています。


さて、いよいよ試飲です。

① Bourgogne Hautes-Cotes-de Nuits Blanc 2011
 2006年に畑を1.5ha購入し、2009年にこの2/3をシャルドネに植え替えたとのこと。資料によると、標高360~380mのところに位置し、泥灰土が多く、シャルドネの栽培に適しているとあります。標高だけでいくと、モンテリーなどと同じか、やや標高が高めの畑。新樽使用率は20%。
 セラーでの試飲なので色は正確にはわからず。非常に飲みやすく、酸とミネラルのバランスが取れている。グレープフルーツのような柑橘系果実のニュアンスもありながら、桃のような風味も漂い良くできている。

② Bourgogne 
Hautes-Cotes-de Nuits Rouge 2011
 所有している畑はニュイサンジョルジュから7km先の丘。
 標高は360~420m。他のHautes-Cotesより100mくらい高いことから収穫も1週間程度遅くなるとのこと。 
 熟成には村名クラスに使った樽を用いており、より複雑な香りをつけることが可能とのこと。味わいは木いちご、フレッシュでややタイトな印象。酸が高め。

③ Nuits-St-Georges 2011
 ニュイサンジョルジュの北側に3つの区画と南側に1つ区画を有する。
 木イチゴや小さなベリー系のニュアンス。フレッシュ。HCdNに比べると酸が低めでバランスが取れている。

④ Vosne-Romanee Clos des Reas 2011 
 土壌に泥灰土に石灰の塊が多く存在するので、水捌けが非常に良いとのこと。18ヶ月間樽熟成。
 まだ日が浅いからか、それとも温度が高いからか、それともヴィンテージの特徴か、酸が高め。当たり前ですが、フレッシュさを感じる。しかし、流石に骨格をしっかり感じることができ、ややタニックな印象を受ける。

⑤ Bourgogne HCdN 2009
 まだまだ酸が生きている。09ですが、フレッシュ。ですが、ドライフィグのアロマを感じ'11に比べてボリューム感がある。'09で熟した果実によって本来のスタイルが飲み込まれるワインが多い気がするのですが、ここはスタイルを貫いている印象。

⑥ 
Nuits-St-Georges 2009
 酸が高くフレッシュな印象を受けるのはこのドメーヌの特徴でしょうか。まだタニックでミネラリー。ですが、バランスが取れていて、この先、美味しくなりそう。

⑦ 
Nuits-St-Georges 1er Cru 2009
   Aux Vignerondes とAux Murgersをアッセンブラージュ。ややタニックですが、やはり良いバランス。紅茶や森、シャンピニオンのようなアロマも。

カーヴの中の気温が低いので、香りがあまり取れませんでした。おそらく室温で飲んだらまた違った印象になるのでしょう。こういうところは少し難しいところですね。


今回は試飲できませんでしたが、ヴージョは3樽しか造られないとのこと。


ボケてますが、つまり'13はこれだけ。


試飲が終わり、オフィスに戻り少し話をしていると、ちょうど農作業から戻ってきたムッシュー、いや、ミシェルさんが!

スタッフの方は、今は忙しくてワイン造りに集中しているので、お相手はできませんといったニュアンスでしたが、何とかお願いして、挨拶と、あのワイン漫画にサインをお願いしました(ミーハーなので)。


サインを書くミシェルさん。

挨拶とサインのお願いしかしませんでしたが、握手したその手はごつく、厚い手で、自ら手を動かしている様子が想像できました。ドメーヌとしても忙しい時期で個人客を受け入れてくれることに感謝です。

1件目の訪問から充実した試飲と訪問ができました。ドメーヌの方に感謝です。


さて、立て続けにモンジャール・ミニュレに向かいます。


小旅行ですが、2泊3日でブルゴーニュに行ってきました。

今回も勿論、ドメーヌ訪問を中心に、やはり畑を見るのが好きなので、それも含め、ボーヌではなく、ヴォーヌロマネとピュリニーモンラッシェに1泊ずつ滞在しました。

個人的に全て手配しているだけにトラブルはつきものですが、それでも満足のいく滞在&訪問となりました。


今回はまずはリヨンからニュイ・サン・ジョルジュに。



ニュイ・サン・ジョルジュ駅。小さい・・・

駅前周辺は何もありません。勿論、タクシーなどいません。
今回はちょっと時間があったので、中心まで歩いてみることに。


他のブルゴーニュの村同様、静かです。

平日でしたが、この静けさを見ると3月のマラソン大会は異様な盛り上がりだったことがわかります。
歩いている人は少なく、いても高齢の方がおしゃべりをしていたり、平和なフランスの風景があるだけです。

ここで、ワインが造られなかったら、さぞつまらない平凡な村なんだろうなあと思ってしまったり。

村の中にある圧搾機。



この日の1件目のランデヴーまで時間があったので、この辺でカフェを。と、天気も良かったのでテラスでカフェをすることに。




カフェのテラス

お昼前だし、ランチをしている人もいなく、カフェ飲んでいる人が何人かいるだけ。天気も良く、静かでのどかなニュサンジョルジュ。



訪問は午後だったので、せっかくブルゴーニュに来たのだし、出所は不明ですが、マルサネのロゼを。中々濃い色合いでしたが、果実味たっぷりのフレッシュな味わいで、テラスで1杯飲むには良かったです。


一杯飲んだ後、さあ、ヴォーヌ・ロマネ村へ向かおうと、2km程度ですが、荷物もあるのでカフェのマダムにタクシーを呼んでくれるようお願いしました。しかし、タクシーが捕まらず、他の村のタクシー会社にまで電話したのですが、タイミングが悪いのか、出払っているとのこと。

これは困った。荷物もあるし、車じゃないと迎えないとマダムと話していると、マダムが電話を1本かけました。

すると・・・おそらくマダムのご主人であろう割腹の良いムッシューが車で送って行ってくれるとのこと。

おおっ、これはラッキー!!しかも、タダで良いと。


お礼にキットカットの抹茶味(新しい発見でしたが、フランス人はキットカットのチョコ以外の味はかなり喜ぶようです。フランスにはチョコレート味しか売っていないので)をあげると、ついでに畑も見て行くかい?と。


来て早々ヴォーヌ・ロマネのグランクリュ群の中を車でゆっくり通りながら、あそこがDRCで、あそこがメオ・カミュゼ、それであそこが・・・(まあ、ある程度は知っていますが)と説明が続き、かなり良い時間を過ごせました。



そこで、到着した先はこの日のホテル、その名もRichebourg。ここはドメーヌ・モンジャール・ミニュレが経営しているホテル。ここは村のちょうど入り口に位置し、グランクリュ街道沿いすぐのところにあります(外観写真撮影失念)。



Chambre



部屋にかけてあるポートレイト。漢字と葡萄の挿絵が。



最近、漢字を使った絵がかなりの頻度でこういう形で目にすることが多い気がします。
意味は理解できないけど、漢字のシェイプがフランス人ウケが良いのでしょうか。


洗面室。シャワーと浴槽がセパレートになっていました。

全体的にモダンで清潔感があり非常に良いホテルでした。問題はヴォーヌ・ロマネ村にはブーランジュリーもないし、お店がないこと。ワイン以外買えません。笑


ホテル内にあるバー。使いませんでしたが。

ちなみにホテル内にLe Vintageというレストランもありますが、それ以外にレストランは村の中には1、2件しかありません。多くの人はニュイサンジョルジュやヴージョ、シャンボールミジュニーなどに向かうのでしょうか。






部屋から見た景色。奥の通りがグラン・クリュ街道です。



いきなりハプニングもありましたが、出だしは良い感じです。
午後は1件目の訪問、Domaine Michel Groを訪ねます。