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花のベッドでひるねして
花のベッドでひるねしてよしもと ばなな

毎日新聞社 2013-11-27
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後世に残るような作品や、、
作家とは、書きたいものが「天から降ってくる」ような
特殊能力、天賦の才を持った限られた人たちだと思っていた。

が、実際には、
多くの作家は、綿密にプロットを考えて、
時代考証などの調査を周到に行なって書いたり、

書いてる以外は読書のような生活で得た知識をインプットとし、
そのインプットからアウトプット(作品)を生み出すような方も。


本作は、ばななさんのあとがきによると、
取材旅行を行なったりはしているが、
「書いてる間は、無意識であり、
自分の意思はなにも使っていない」、と。

自身の出産、父の死を経て、書き上げたということは、
構想期間はかなり長かったはず。

そうした生のうれしさや死の哀しみなど、
溜まったものが、本作品として降りてきたのかも。


作品的には、ここ数年のばななさん作品に多い
スピリチュアルもの。

わたしは、ばななさんならおそらく書かないであろう
展開を予想しながら、読み進めたが、やはりそうはならず、
ちょっと順当すぎる展開のように感じたが、

あとがきを読んだ今では、
この展開しかなかったのかな、と。

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