ウエストウィングと聞いて、








ウエストウイング
ウエストウイング津村 記久子

朝日新聞出版 2012-11-07
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まず、思い浮かべたのは、空港。
でも、成田空港は、南と北ウイングだし、
ウイングは、翼という意味の他に、棟という意味も。

で、日本では、『ザ・ホワイトハウス』の邦題で放映された、
わたしも大好きなアメリカの人気ドラマの原題は『ウエストウィング』、
ホワイトハウスの西棟のことです。


さて、本作は、東と西の2つの棟のある古い雑居ビルの
西棟(ウエストウィング)に働き、通う、
3つの年代の3人の男女を主人公とし、
このビルで起こる様々な出来事で紡いでいく物語。


津村さんの作品は、芥川賞受賞作、候補作、
その他様々な賞の受賞作含め、短編から中編が多く、
本作のように400ページ近くある長編は初めてでは。

本作の連載は、2009年冬から2010年冬で、
まだ、会社勤めをしていた頃で、著者得意の会社絡みの作品。

と、同時に読み始めて、すぐに思ったのが、
登場人物設定で、大人と子供の設定が、
『とにかくうちに帰ります』に似てるな、と。

更に読み進むうちに起こる、大雨という、事件設定も、
『とにかくうちに帰ります』に共通するもの。

作品的には、『とにかくうちに帰ります』の方が先ですが、
大雨という出来事に著者自身何か、思い入れや経験があるのかも?

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