Disturbing Fiction








厭な物語 (文春文庫)
厭な物語 (文春文庫)アガサ クリスティー モーリス ルヴェル ジョー・R. ランズデール シャーリイ ジャクスン パトリシア ハイスミス Agatha Christie

文藝春秋 2013-02-08
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「厭な物語」と聞いて、まず思い浮かべたのは、
『告白』の湊かなえ、だったんですが、

本書の解説者も、そのように書いてます。
彼女の作品から、「厭なミステリ」、
「イヤミス」というジャンルが生まれたとも。

人間の深層心理に潜む、厭な部分を見てみたいという
需要はあるようですね。
とは言っても、行き過ぎると不快感しか残りませんので限度が。


本書の場合は、
アガサ・クリスティ、パトリシア・ハイスミス、
ローレンス・ブロックなどのミステリの大御所から、
ロシアの作家や、あのフランツ・カフカまで、
ミステリの枠にとらわれず、
一流の作家の作品ですので、作品のレベルには不安なく
安心して手に取りました。

そんなに後味の悪い作品はないんですが、
正義が勝ったり、ハッピーエンドではないですね。

どこか違和感が残ったり、
そこで終わる、っていうような終わり方だったり、
ちょっと考えさせられたりと。。。

でも、作品の面白さの方が優ってますし、
他では、あまり読めない作家や作品もあるので、
一読の価値はありかと。

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