人生の裏街道








死に金
死に金福澤 徹三

文藝春秋 2013-03-27
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主人公は、水商売、貸金業などで財を築いた成功者だが、
末期ガンで入院中、死期も近い。

群れず、一匹狼で、暴力団関係者との付き合いもあるが、
一線を引き、組織には属さない。

成功者として尊敬もされるが、妬むものも。

そして、人生を全うしようとする主人公の残された財産を
狙う者たち。

銀行を信用しない、主人公の資産はどこに、
そして、誰のものに。。。


お金の隠し場所は、読めませんが、
その隠し場所の記されたものや、
誰に残されるかは、かなり分かり易いかな。

よく言えば、王道、
悪く言えば、ステレオタイプな展開ですが、

それがわかっていても楽しめる、
エンタテイメントには仕上がっています。


主人公の生き方そのものは、かなりヤバイこともしてるし、
わがままではありますが、
死に様は、男前であり、ハードボイルド。


巻末の著者略歴を見ると、大藪春彦賞を受賞しており、
ハードボイルドさに納得。
そして、初めて読む作家かと思ってたら、
『Iターン』は読んでて、このブログでも紹介してますね。

合格合格合格合格