超大作






ソロモンの偽証 第I部 事件
ソロモンの偽証 第I部 事件宮部 みゆき

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ここ数年、宮部みゆきの新作は、歴史ものが多かったですが、
こういうものを書いてたんですね。

本作は、2002年から2006年にかけて雑誌に連載されたもの。
これだけ長い期間、連載するのも珍しいけど、まだ第一部。

第三部まである作品。

第一部だけで、741ページ。
結構、謎の多い、人間の深層心理に迫る、
ある意味、エグい作品。

読む側にも、胆力が必要ですが、
やっぱり、さすが、宮部みゆき、面白くて、一気読み。

事件は、1990年冬。
こういう、長編の多くは、時を隔てて、
二部、三部へ展開していくケースが多い気がするんですが、

一部の終わり方、
そして、二部、三部の題名から考えるとそうでもないのか。






ソロモンの偽証 第II部 決意
ソロモンの偽証 第II部 決意宮部 みゆき

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第二部は、2006年から2009年にかけて3年間、雑誌に連載。
第一部から既に7年、1456ページ。

予想通り、第一部から時は隔てず継続描写。

確かにいろんなことが絡み合ってるんですが、
よくここまで掘り下げて書き、読者を飽きさせないのはすごい。

どう決着をつけるのか、
まだまだ、全く読めません。






ソロモンの偽証 第III部 法廷
ソロモンの偽証 第III部 法廷宮部 みゆき

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第三部は、2009年から2011年にかけて2年強、雑誌に連載。
第一部から約10年、2178ページで、完結!

引き続き、継続描写。
いよいよクライマックス、果たして真実は。

普通に読んでいくと、どう考えても怪しい人物が、やはり。。。


正直言うと、もっと、捻りやどんでん返しがあるのかと思ってたんですが、
かなり素直な展開で、ちょっと物足りなさも。
描写は、やっぱりすごいんですけどね。

宮部さんが10年かけて描きたかったものって、なんだってしょうかね。
10年もかかると、その間に、書き手自身にも考え方、感じ方など、
いろんな変化があるんじゃないかと思うんですが。

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