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天佑なり 上 高橋是清・百年前の日本国債
天佑なり 上  高橋是清・百年前の日本国債幸田 真音

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天佑なり 下 高橋是清・百年前の日本国債
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名前、ペンネームは、
ディーラーの取引用語から来てるので、
名前を見ただけで、経済関係のことが題材になってることがわかる。

副題にある「百年前の日本国債」に興味を惹かれ読んでみることにしたが、
実際には、同じく副題にある、高橋是清の一代記。


話は、是清の幼少期から始まり、
日本国債の話が出てくるのは、
下巻に入って、しばらくしてから。

しかし、その部分が一番面白く、エキサイティングなのも事実。
特に、戦争をその背景の戦費とその捻出という観点から描いた点は秀逸。

是清は、江戸末期に生まれ、
江戸、明治、大正、昭和と生き、
二・二六事件で暗殺されるまで、かなり波乱万丈の人生を歩んでおり、

経済小説としてだけでなく、歴史小説としても非常に読み応えがあり、
興味深い点も多かった。

例えば、明治初期、欧米の制度を基に、新しい国家を作り出していく中、
いかに英語という言語が有用とされ、
英語のできる若い人材が国の礎を築くために奔走したこと、などなど。

読んでよかった一冊。

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