奇貨

奇貨　＝　珍しい品物や人材

奇貨
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2年ほど前、「日中韓 東アジア文学フォーラム」で
お会いしたこともあるが、
作品を読むのは、初めて。


お名前は随分前から知っていたが、
女性誌等に、女性の恋愛や生き方などのテーマで、
よく書かれてたというイメージがあり、

実際に、「日中韓 東アジア文学フォーラム」の
関連イベントでも、女性だけを対象にしたイベントの
メインゲストだったし、

男性のわたしが読むような作家ではないという漠然とした
イメージがあった。

ただ、実際にフォーラムの発表を聞いたり、
川上未映子さんが、著者の「たけくらべ」の現代語訳を絶賛してたこともあり
一度、読んでみたいと思っていた。


本作を手に取ったのは、書評を読んで、
この本だ、って、何か感じるものがあり、
それと、たぶん、主人公が男性だったからかも。

奇妙な同居生活をしてる主人公。
全く別物ではあるが、何か、西村賢太の私小説のような感じもあり、
面白く、そして興味深く読んだ。


本書は2篇収められており、
もう1篇は、27年前の作品。
でも、共通点ははっきり感じられた。