薬害肝炎救済 国の責任どう定義 和解協議、兼ね合いも焦点(産経新聞) - goo ニュース

薬害肝炎訴訟原告「狐につままれた感じ」 中身不透明、不安交じり(産経新聞) - goo ニュース

どうやらこの問題は全面解決に向かって進みそうである、
まずは良かったというところだろうか。

しかし、「国の責任の取り方」って一体何なんだろうか。

この問題に限らず、国の施策によって、あるいは無策によって、
国民が被害をこうむることがあり、
それは国の責任であることは自明だとしても、
「国が責任をとる」とは本来どうあるべきなのか。

せいぜい現職の大臣が(大臣を)辞めるくらいで、
役人が首になったりしないし、払う金だって結局は税金だ。

責任者を首にしろとか、役人の給料を減らしてそこから賠償金を払え、
というわけではない。

また、今回の事件に国の責任がないと言っているわけではない。
国の責任がある期間とか無い期間とかを問題にしているわけではない。

国が責任をとる、謝罪して、税金を使って賠償して、はいおしまい、
ではないでしょう、ということ。

起こしてしまったことは、きちんと対処するべきだが、
もう二度と薬害を起こさないようにすることが、
本来の責任の取り方ではないのか。

今回、仮に被害者が全員救済されたとしても
それで二度と薬害被害が起こらないようになるのか、
起こさないようにするにはどうするのかは、まったく見えない。