京都議定書目標は「達成可能」 環境、経産両省の審議会(共同通信) - goo ニュース

CO2削減 太陽光発電など6項目 環境・経産会合が提示 実現に壁、議論曲折も(産経新聞) - goo ニュース

6%の削減どころか、逆に基準値より6%増えているというのに、
本気でできると思っているんでしょうか。

あんたこそ他人事ではなく、自分でやんなきゃ、ですって?
そりゃそうです。

確かに一人ひとりの心がけの積み重ねで、大きな効果が生まれます。
でもあちこちで言われることが本当にそうなのか、疑問のこともあります。

たとえばレジ袋。
レジ袋を有料化するのはいいとして、
レジ袋が減ったら本当にその分CO2削減に寄与するんでしょうか。
レジ袋をゴミ袋に使っている人は、そのうち何割?
彼らは、レジ袋がなくなれば、その分ゴミ袋を買うんです。

だから、意味がないとは言ってません。
そのまま捨てられるレジ袋だってたくさんあるわけで、効果はあるはずです。
しかし、レジ袋の減った分=削減量、ではない、といっているのです。

また、たとえば白熱球。
白熱球を蛍光灯に替えたら、電灯用の電力が75%減る。
これは事実でしょう。
でも家中の白熱球って、何個ありますか。
そして、それを何時間つけてます?

これもやっても無駄っていっているわけではありません。
微々たる量であっても減ることに間違いはないでしょう。

それはそれで良いんです。
ただ、ある施策を行ってもその効果は100%期待できないということ。

この話を引き合いに出したのは、
目標達成のために、こういうことでいくらいくら、
こういうことでいくら減らす、といっている数字は、
本当に本気でできる数字なのか、絵空事ではないのか、
と言うことなのです。

どこどこの有料道路を一日何台が通過するとすると、
どこどこの空港を一日何人が利用すると、
どこどこの駅で一日何人が乗降すると、
当初目論みでは、計算上はそろばんがあっていても、
ふたを開けると見込みが甘かった、もともとなめた数字だった、
なんてのは官僚の常套手段じゃないですか。

やることは意味あるんです。
いや、やらなきゃいけないんですが、
計画は本当に現実を踏まえた数字なのか。

「6%削減するために」何ができるのか、そしてどうすればいいか、ではなく
「6%削減できることにするために」数字をどういじればいいかになってないか、
それが、心配なのです。