
有楽町マリオン、日劇3での開催。
冒頭のアナウンス
「本日は、『マゴリアムおじさんの不思議なおもちゃ屋』
マスコミ完成披露試写会にお越しくださいましてありがとうございました。」
えっ、そうなの?
「お帰りにお土産がございます。」
むむっ、マスコミ向けお土産、期待しちゃうぜ。
しかし、この期待はあっさりと裏切られる。
お土産とはお菓子だった。(別記事に写真)
なお、私はブロガー限定、と言うことで応募としたのだが、
今回はその条件としてどこかのブログサイトにリンクを張れとか、
なんかの報告をしろと言うものはついてない。(ある時もある)
***
ナタリー・ポートマン、ダスティン・ホフマン、
ジェイソン・ベイトマン、ザック・ミルズ。
***
物語は、エリック(ザック・ミルズ)が絵本を読み聞かせるような形で始まる。
243歳、17世紀から生きていておもちゃの発明家にして大天才の
Mr.マゴリアム(ダスティン・ホフマン)
113年間続く彼のおもちゃ屋の店長(=Store Manager、字幕では支配人)で、
学生時代は天才ピアニストと言われながら
伸び悩むモーリー・マホーニー(ナタリー・ポートマン)
友達がなく4週間のサマーキャンプを1週間で切り上げてくる
9歳のエリック・アップルバームは、
今日も子供たちで超満員のマゴリアムの店を手伝いに来る。
ある日、マゴリアムは突然、店の資産状況がわからないので
会計士を雇う、と言い出す。
やってきたのは、まじめ一本やりの
ヘンリー・ウェストン(ジェイソン・ベイトマン)
マゴリアムの「魔法の店」を「ただの(=just)」おもちゃ屋と言い放ち、
モーリーに嫌われる。
マゴリアムが会計士を雇ったのは、店をモーリーに譲るため。
彼自身は「消える(=leave)」というのだ。
leaveには、去る、出発するという意味もあるので、
モーリーは「いったいどこへ行くの?」と聞くが、
「この世から去るのさ」と返すマゴリアム。
マゴリアムは遺言でモーリーに店を遺す、
その手続きのために会計士を雇ったのだ。
病気でも怪我でもないのに死んでしまうと言い張るマゴリアム。
何とか死なせまいとするモーリー。
しかし、その努力もむなしく、マゴリアムは去ってしまった。
おもちゃたちは意気消沈し、店はモノトーンになってしまう。
モーリーもやる気をなくし、店を売ってしまうと言う。
果たして、マゴリアムの店は、おもちゃたちの運命は、、、
***
うーん、いまいちです。
感じ方は人それぞれですから、
全員が首をかしたわけではないでしょうが、
良くも悪くも後を引かないというか、残らない映画でした。
ダスティン・ホフマンの演技はさすがだし、
ナタリー・ポートマンもいいけど、
95分と短い割には、話が散漫で、いま一つ乗り切れません。
113年間もおもちゃたちと暮らしていよいよ最期を迎えたマゴリアムなのか、
ピアノも中途半端、店をやっていく自信もないのになぜか強気なモーリーか、
子供のくせに実は魔法とおもちゃのことを一番わかっているみたいなエリック、
あるいは、堅物と思われていたが、子供心を取り戻したヘンリーなのか、
いったい誰が物語の中心なのか、何となくぼけてる、、、、
ストーリーは奇想天外さ、自由奔放さに欠けるし、演出も派手さが足りない。
マゴリアムは普通すぎる、というか演技が真に迫りすぎ。
ラストのナタリー・ポートマンはもっと走り回らなきゃ、
あれじゃただの変なお姉さんです。
びっくりして階段から転げ落ちるとか、押しつぶされてペチャンコになるとか
アクションがもっと派手でないと、子どもも笑わないんじゃないでしょうか。
ところで、エリックを演じるザック・ミルズ、1995年生まれ。
シャイア・ラブーフとフジテレビの伊藤アナを足して子供にしたような顔で、
小さい頃からCMには何本も出ていて有名らしいです。
最後に、
セリフで何度も「おもちゃ屋(=Toy Store)」と出てくる。
映画のタイトルからして「・・・おもちゃ屋」なのだから当然だが、
「ここは『魔法の店(=Magical Store)』で、おもちゃ屋じゃない。」
「おもちゃ屋だと言ったらおもちゃが怒る」だっけかな、てなセリフは、
邦題タイトルからは理解しづらい。
でも、どうしようもないな。
原題の直訳は「マゴリアム氏の不思議大商店」