有楽町マリオンの11階、有楽町朝日ホールでの開催。

このホールは舞台の大きさが変えられ、
固定席320+走行席318+可動席138の組み合わせができるらしい。

これを事前に知らなかったので、
今回の席数が638なのか776なのか明確ではないが、
ホームページで見た感じでは、638席だったように思える。

終わったのは、8時35分ごろ。
帰り、エレベーターが混むのを見越してエスカレーターで下りたのだが、
何と、8階から下、西武も阪急の火曜日は午後8時半で閉店!
1階へはエレベーターで降りるしかなかった。

11階に書いとけよ、1階までは行けませんって。

それにしても有楽町駅前、地下鉄銀座駅真上のデパートが
8時や8時半に終わりってあり?
銀座だよ、銀座。

毎日10時11時までやれとは言わんけど、最低9時でしょう。
(実は曜日によって午後9時閉店の日もあり、それなら間に合ったのに)

映画は、週刊TVガイドなどを発刊している「東京ニュース新聞社」の主催で、
TVTaroでの応募だった。

試写会の終わった後に主演の「北乃きい」が登場するという段取りだった。

映画は、予告でご承知の方もいるかと思うが、
「とうさんは、とうさんをやめようと思う」という
センセーショナルなセリフで始まるが、
それほどびっくりするような展開があるわけではない。

主人公の中原佐和子が中学、高校の2~3年間に起こった出来事を淡々と描いていく。
とは言っても、くだらない日常ばかりではなく結構傷つくこともあったりして。

ただし、チラシの一行目。
「崩壊した家族を健気に支えてきた佐和子の身に起こる突然の悲劇。
 しかし、皮肉にもその悲劇により、家族は再生の道を歩み始める・・・」は、
まずいでしょう。

それは、ネタばれありのあらすじを読めばわかります。

ストーリーを知りたくない方は、あらすじを読み飛ばしてください。





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ネタばれありのあらすじが画面に入らないよう間を開けています。


















このすぐ後にあらすじあり。







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冒頭は、中学3年の中原佐和子(北乃きい)
兄の直(平岡祐太、最近では英会話のAEONのCM)と、
父、弘(羽場裕一)の3人の食卓。

「とうさんは、とうさんをやめようと思う。」のセリフで幕があく。

意外なことに直も佐和子も比較的穏やかにこれを受け入れる。

映画の中では後で説明があるのだが、
実は弘は元高校教師で、3年前に風呂場で剃刀で手を切って自殺を図った。

それが失敗したから今も生きているわけだが、
それを契機に母、由里子(石田ゆり子)は家を出て別居状態。
兄の直は大学進学をやめて農場に勤めている。

母と全く交流がないわけではなく、
佐和子は学校帰りに母のアパートに立ち寄ったり、
母も料理を作りに来たりする。

ある日、佐和子のクラスに大浦勉学(勝地涼「亡国のイージス」の如月行、
キットカットのCMで北乃きいと共演)が転校してくる。

大浦勉学は、佐和子のことを勝手にライバル視する。
優等生だった兄の直のことを知っていて、有名校「西高」に入るため、
親の期待を受けて転校してきたのだった。

佐和子もどこか憎めない大浦くんに惹かれていく。

とうさんをやめた父は突然「大学に入りたい」といって勉強を始める。
そういう大事なことは一家揃った朝食の食卓で発表することになっているのだ。

いつも振られてばかりいる直は、恋多き女小林よし子(さくら)に夢中。

父は、予備校の臨時講師のバイトも始める。
佐和子は念願かなって大浦くんと一緒に西高に受かることができた。
しかし、父は大学受験に失敗、もう一年頑張ることに。

高校生活でますます接近する二人。
大浦くんは裕福な家庭なのに、
バイトしてクリスマスプレゼントをするといいだす。
佐和子も手編みのマフラーをプレゼントしようと頑張る。

そんなクリスマスの当日の朝、新聞配達の大浦くんを見送った佐和子だったが、
配達の帰り、大浦くんはあっさりと交通事故で死んでしまう。

ショックから立ち直れない佐和子。
家族もその気持ちを癒すことができない。

しかし、悪女と思えた小林よし子が持ってきたシュークリーム、
大浦勉学の母が持ってきた佐和子にプレゼントされるはずだったマフラー、
これらをきっかけに佐和子は立ち直り、笑顔が戻ってくる。

手編みのマフラーは勉学の弟、かんたろう(漢字不明)に渡され、
佐和子は将来に向かって歩き出す。

家では、母由里子が4人分の食卓の準備をするのだった。




***



あらすじここまで







ネタばれありのあらすじが画面に入らないよう間を開けています。














あらすじ終わり


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ということで、
こんなもんかな、というのと、
話はは判るが、何が言いたいのかは分からん、
というのが交錯して、どう評価していいか判らない映画です。

それぞれの出演者はうまく演じていたと思うし、自然な感じがよく出てました。

設定はやや特異な家庭環境で、
展開もそうそうどこにでも起こるような事象ではないだろうけど、
全くあり得ないことではなく、
ひょっとしたら隣近所でもそういうことがあるのかな、というレベル。

エンディングはちょっと納得できないのは、私だけ?
でも、エンディングを替えてしまうと映画が成立しないかも。