
250.1-2 妄想 金の斧 (イラスト入り)
<<オリジナル 2008-06-19 19:08:35>>
6月15日に妙高高原杉の原スキー場にタケノコ取りに行きました。
密集したネマガリダケの藪の中から出て山菜リックにタケノコを詰めていると、愛用の根堀りがない!
お守りに手をあて見つかるように念じながら、もう一度タケノコを採った藪の中を繰り返しさがしまわりました。

3箇所を2回ずつ探して見つけ出しました!!!
うれしかったぁ~♪
一人で山歩きや山菜取りをしているときにいろんなことを思索するのですが、今回は一気に妄想モードにスイッチが入りました(笑)。
妄想 ”金の斧”の舞台を少し紹介します。
妙高2446m, 南に黒姫山2053m, 飯縄山1917mと三山ならぶ火山の中で最も高く麓に自衛隊の演習場あるほど裾野が広い山である。
舞台となる杉の沢スキー場あたりでは、午後には霧につつまれやすく、雲海が一面に広がることがある。
このへんは今がタケノコ採りの一番いい時期です。
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親指ぐらいの太さで背丈を越えるほどのチシマザサの中を這うようにして藪の中に入りタケノコを採るのですが、藪から出てリックにタケノコを詰めているときに、前掛けの中にいれていた根堀りが見当たらない。
以前、タケノコ採りで失くして懲りたので、ヒモを通して前掛けと繋げていたが、どこかの藪に引っ掛けて結び目が解けて落としてしまったらしい。
最後に使った場所から、這い回った藪の中をもう一度タケノコをとりながら探し始めた。
いつの間にかあたりに霧がでてきてきたようだ。
未練は残るが、愛用の根堀りのことを諦めて帰り支度を始めていると
こちらを呼び止める女性の声がする。
振り返ると、透き通るような薄衣をまとった女神が立っていた。
若く、色白の若くて美しい女神であった。
柳眉でふっくらとした頬、切れ長でまつげが長く口にさした紅がまぶしい。
「そなたはここで何を探していたのです?」
「タケノコを採りに来ましたが落し物をして探していました。」
「そなたの落し物とはこれのことですか?」
女神は示す手元には金の斧が宙に浮かんでいた。
「違います」
「なれば、これのことですか?」
女神がそこにはタケノコがぎっしりとつまったリックを示した。
「違います」
首をふった。
「では、これのことですか?」
今度は、かたくり愛用の根堀りを示した。
答える前に、うれしさに笑みがこぼれた。
「探し物は、これですね?」
「はい」
「他の落し物はいらぬのですか?」
「はい」
「タケノコを取りにきたのに、タケノコはいらぬのですか?」
「探し物がみつかればそれでいいのです。」
女神が微笑み根堀りを手渡たすと、風が吹き女神の薄衣がゆれた。
風は、女神の衣をなでるように腹・胸と順に巻き上げて吹き去った。
薄衣と肌が密着し一瞬透けて垣間見た肌がなまめかしい。
形の良い乳房だった。
「どこをみているのですか?」
こちらの心を見透かしたように云った。
「べ、べつにどこも見ていませぬ。」
「先ほどは正直者と思ったが、今嘘をつきましたね。」
「そなたの腹の下にもタケノコがふくらみ始めましたよ」
女神にそういわれ、顔を赤らめた。
「失礼しました。女神様の肌に一瞬みとれていました。」
「落したものは根堀りだけでなく理性も落としてしまったようです。」
「それは、そなたが自分で探して拾いなさい」
女神は微笑んだ。頬にほんのりと赤味がさした。
女神に丁重に礼を述べ引きさがった。
「面白い男だった」
遠ざかる男を見送るといつの間にかかたわらに立ったもう一人の女神に云った。
容姿が鏡に写した様に瓜二つの女神であった。
「先ほどの風は、姉上のいたずらですね。」
「赤倉、気づいていたか」
「あの者があまりに馬鹿正直ゆえ、からかってみたくなった。」
「今度は私が逢いたいものじゃな。」
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注:赤倉山 2141m、妙高岳の外輪山
=>250.2 妄想 金の斧 ❤続編❤
June 19 2008









