かたくりのつれづれのままに -1841ページ目

4.久米の仙人

いつの時代でも、男の修行・節制を惑わすのが女性の魅力というものです。
古今東西、どれだけの男が女性に人生を誤ったことか・・・・。
豊臣秀吉と淀君、楊貴妃、項羽と愚美人、シーザー&アントニオとクレオパトラ、小野小町、デビ婦人、与謝野鉄幹と与謝野晶子etc

こんな話があります。徒然草にでてきますが久米仙人の話。

 

昔何年も辛い修行に耐えて、神通力を得て雲に乗ることができた久米仙人が、空の上から下を見下ろしていると、お新という若い娘が川で洗濯をしていて、
着物の裾から見えた素足の白さにみとれて空から落ちてしまった。
その後仙人は娘と結ばれて、幸せに暮らしたとか。
そこで私は思うのです。
空から娘のところに落ちて、顔を赤くしながらひたすら雲を呼ぼうと念じても神通力が失せて只の人になった仙人に母性愛を刺激されたのではないかと。

長い禁欲と厳しい修行で得た神通力も頭の中に白い素足がちらついて精神統一ができないと使えないみたいですね。

 

因みに、信州新町の新の字はこの故事に由来しており、久米路橋が楼鶴湖にかかっています。「心して行け信州新町」ということわざもここには残っています。

 

後日談として、聖武天皇のころ国分寺を全国で建立しているとき、人夫達から仙人と呼ばれている男がいて呼び出してみると手を使わずに物を運んでみせたとか。


こんなことは案外身近でも起きそうですね。たとえば、自転車に乗っているときに、セーラー服の女性にみとれて塀にぶつかったりしたとき男はばつの悪い思いをしますが、女の子にとっては自尊心がくすぐられるのではないでしょうか?

それって、思い出に残ります。

とびっきり短いタイトスカートで悩殺ポーズをしているポスターを私が車を運転中に目にしたら、・・・・・多分わき見運転をおこすでしょう。

街角のセブンイレブンで小西真奈美さんの笑顔のポスターを見かけますが、彼女のあのスタイルでチャイナドレスのポスターが貼られていたら、私は車の運転ができません。これは実りのない自爆でむなしいだけですが・・・。

~~~~~~~~~~~~~~~
情熱の歌人与謝野晶子が歌集「明星」の編集者与謝野鉄幹のハートを射止めた短歌にこんなのがあります。

あかつきの 星になさけの歌よみて 地に落としてともに住まばや

いつの世にも 男は女の情熱と色香には弱いのです。与謝野鉄幹は妻と分かれて、与謝野晶子と恋に落ちてしまいました。

男は女の色香の前には神通力も知性もみな失せて落ちるのですね。'04 Oct.


toiki