炭素文明論―「元素の王者」が歴史を動かす―(新潮選書)
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みなさんこんにちは。ヨロンです。
さあ、ついに読んだ本オブザイヤーシリーズの大トリです。
2023年、読んだ本オブザイヤーのグランプリはこちらの作品です。
これ2013年の発売なのでちょうど10年前の本です。
実は発売当時に書評で紹介されていて気になっていたものの、ずっとタイトルが思い出せなくて、なんか急に思い出したのが今年という……。
まず、10年前の発売とは思えないほど今の時代にマッチする内容に驚きます。
ざっくり説明するといろんな物質の構成要素に炭素が含まれているという材料化学の本です。
目次で紹介されている物質だけでも、デンプン・砂糖・香辛料・うま味・ニコチン・カフェイン・尿酸・エタノール・ニトロ・アンモニア・石油。
まあ、アンモニアは炭素を含まないけど、およそ おいしいものとエネルギーは炭素が必要という内容ですね。
帯に書いてある「人類史は炭素争奪戦だ」という主張はあながち間違っていないのでは?と納得してしまいます。
時代は脱炭素に向かっているからこそ炭素のことを知るきっかけにおすすめです。
ちなみに、現在読んでいるのがこれ。
流れで同じ作者の本を読むシリーズ。
素材を知ると世界の見方が変わります。