RoadBike・TOKUEの自転車ブレーキランプ P-002付けてみた | Photograph to Life ~生活に写真を~

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先日紹介した「TOKUE」さんのブレーキレバー連動型ブレーキライトが届いたので早速取り付けてみました。現在は量産していないと言うことだったので「2週間位かかるかな」と思っていたのですぐに届いてびっくりです。
 
 
image・ブレーキライトP-002
 
説明書を見ると「P-002」という型番を振っているようです。この形になる以前に「シートステー取り付け型」で同様の機能を持つ「ブレーキ で ON」というライトを制作していたようです。

 

 

仕組み的には全く同じですね。ブレーキレバー3回連続操作でライトのオンオフで、普通にブレーキレバーを引くとブレーキライトとして機能します。取り付け位置と取り付けの容易さと日本の交通法規で言えばこちらのほうが汎用性高いかもしれません。ただ、このタイプは作っていないようで、販売サイトにも掲載がありません。

 

という訳で、現在購入可能なのはP-002の方なわけですが、コレはコレで実に良い。

 

image・電池室

 

電池はCR2032を一つで済むので電池が切れたらコンビニでも買うことが出来ます。電池室にはきちんとOリングが入っていて、2mmのアーレンキーで開け締め出来る蓋になっています。

3Dプリンターで作成されているので蓋の合わせなどはズレがありますが許容範囲でしょう。これが大手メーカー製と言うなら話は別ですけれど、個人レベルでの作成ですしもっと「積層跡」がはっきり残っているのを想像していたので十分にきれいに仕上がっていると言っていいレベルです。

 

image・スイッチパーツ

 

厳密に言うとコレ自体はスイッチではないのですが、TOKUEさんいわく「スイッチ」と書いているので私もスイッチと書きます。

このパーツをリアブレーキのアウターワイヤーの途中に挟み込むように取り付け、本体をコレにはめ込んで使うようになっています。この中には「動くように磁石を入れて」あり、その磁石が本体側のマグネットスイッチを動かしてブレーキライトの点灯や点滅モードの切替などを行うようになっています。そのため、どうしてもアウターワイヤーのカットが必要になるというわけです。

 

image・取り付け例

 

私のFELT F85に取り付けたものですが、フレームサイズが小さいことも有ってサドルバッグの影になる感じでしか付きませんでした。とは言っても、実際にこれが活躍するのは夜間なので「点灯した明かり」は後続からも見えるのではと思われます。

なんと言っても「ライト部分の角度が変えられる」のでナノブレーキライトライトと違って「LEDの正面を後続車が見やすい角度」に調整できるということが素晴らしい。

上の画像を見てもらうと分かるように、私のナノブレーキライトライトはLEDの大型化とLED表面のクリアレッド塗装がされています。これだけやっても見やすくなったとは言えません。まぁ、私のナノブレーキライトライトは実はAliexpressで買ったものなので互換品ではあるのですけれど。

 

image・レバー操作で点灯

 

上の画像はブレーキを掛けた状態で、このように光ります。日中は若干見にくいとはいえナノブレーキライトライトよりはよく見えると思います。

ブレーキ操作でリアライトとして使う場合はレバーをすばやく3回クリック。要はすばやく3回引くとライトオンです。消すときも同様の操作になります。


 
慣れないとレバークリック3回でのオンオフが難しいですが、慣れると非常に便利と思います。
 
難点としては、やはり取り付けのハードル。アウターワイヤーを切らないと取り付けでないので持ち込みパーツの取り付けをやってもらえるショップとのお付き合いがないと自分で取り付けしないといけません。ワイヤーカッターがあればすぐに出来ますが、カットで失敗するとちょっと面倒かもです。
また、小さいサイズのフレームやスローピングフレームだとサドルバッグを付けた際に見えにくくなること。基本的に最も似合うのは「細身のクロモリフレーム」「トップチューブがホリゾンタル」の2点を兼ね備えているフレームでしょうね。
 
あとは色が白だけということもあって、私のように黒のフレームにつけると非常に目立ちます。
 
image
 
これはまぁ、付けている人が少ないので何かあったら自分のロードだという証拠にもなるのでむしろ好都合かなと思ったりしています。まぁ、自転車から離れる時は施錠しますしブレーキライトも外して携帯しますけれど。
 
このライト、特許権取得と実用新案登録もされているようですが「ディスクブレーキ時代になりそう」ということで量産していないというのが実に勿体無い気がします。ディスクブレーキ車はブレーキワイヤーがダウンチューブ下を通すことが多いと思うのでこのライトの特徴が活かせないというわけです。また、ワイヤー引きということで油圧ディスクにはやはり使うことが出来ません。
とは言っても、まだまだワイヤー引きのリムブレーキやVブレーキは多数流通していますし、安全面ということを考えればこういったブレーキライトを標準装備して欲しいと思う次第。CATEYEさんあたりでTOKUEさんとライセンス契約して作ってくれないもんですかね、コレ。
 
正直なところ、ワイヤー引き用という点でだけ言えばこのライトは防犯ブザー機能を除けばRAYOなんかよりよほど良いものです。

 

 

RAYO自体は良いライトだと思いますけれど、ブレーキライトとしてはダメな製品。加速度センサーでブレーキライト点灯では減速が始まらないと点かないわけですから、下のリンクで書いたような事が起きうるわけです。そもそも、加速度センサーでブレーキライトという製品はすべてがブレーキライトとしては欠陥品です。

 

参考リンク:モーションセンサー式ブレーキライトが危険な理由

 

さらに言えば、低速時にはブレーキライト機能が働かない可能性もあるということを忘れてはいけません。おそらく、低速時ならば目視で減速しているか判断できるということなのでしょう。

 

現時点でパーツメーカーに期待したいのは「電動コンポ連動可能なブレーキライト」です。と言うか、電動コンポの例えばSHIMANO Di2のSTIレバーにブレーキ用のマイクロスイッチを仕込んで、レバーを引いてブレーキ操作を行うとブレーキランプが点灯するように出来ないかなと思うわけです。

スイッチはマウスなどで使われているような物で良いですし、スイッチが押されてオフで離れるとオンになる結線にすればブレーキ操作と連動できるのではと思うのです。この仕組の良いところは「前後どちらかのブレーキに限定せずにブレーキランプの点灯が出来る」こと。

 

問題は配線ですが、当初は無線式とかだけで良いように思う。まぁ、有線式でもジャンクションで隠せると思いますし、機械式コンポでもブレーキランプ用の配線が付けられれば配線の取り回しを工夫するだけでどうとでもなりそうに思うんですよね。