F85でライドする際、iPhoneをサイコンとして使うのでモバイルバッテリーの携帯が必須になっています。現状はステム下側にゴムブロックとベルクロテープでライトを固定するためのライトホルダーで固定して携帯しています。
参考リンク:モバイルバッテリーの携帯方法を考える
一応これでも足りるのですが、携帯するモバブの数は多いに越したことはない。現状では60km程度のライドなので十分ではあるのですが、今後距離を伸ばそうと思っているので複数のモバブをマウントしたままで携帯する方法を考えていました。
一番簡単なのは下記のモノを追加してしまうことですね。
上記画像の製品はサイクルベースあさひの取り扱いで通販はあさひの通販サイトの他に楽天で取り扱いがあるようです。と言うか、楽天もあさひの扱いですね。
専用品ですから仕方ないとは言え、30mm口径のスティック型であれば5000mAhの容量で2Aの急速充電対応製品が2000円しないので、急速充電未対応で2200mAhのモバブとマウントのセットで7000円近いお値段はどうなのかなという感じ。
実際、口径22mm程度のモバブと延長ブラケット(エクステンションバー)を個別に購入し、バーをモバブと置き換えるという方法でも半額くらいしかかからないで出来ます。
例えば、以下のモバイルバッテリーとエクステンションバーを組み合わせるという方法です。
モバイルバッテリー RAVPower 3350mAh スティック ポータブル充電器 ( 超軽量...
1,399円
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容量が大きい方が良いというのであれば3350mAhのモノを、安さをというのであれば2600mAhの物を選べばいいでしょう。
エクステンションバーの方は、載せる物の重さで「1箇所保持」か「2箇所保持」かを選べばいいかと思う。
ただ、2箇所保持にしたい場合は、モバブは下の2600mAhのタイプでないと付けられません。また、長さが95mm程度なのでエクステンションバーとしては中途半端になりますね。
既製品のモバイルバッテリー以外を使う方法としては、18650型リチウムイオン充電池を1本入れられるモバイルバッテリーキットがあるのでそれを使う方法です。
モノとしては以下の製品。
実は、これと同じものがAliexpressでも買えます。
販売価格も1個139円だったので18650型充電池を持っている人にはオススメです。とは言っても、フラッシュライトに付属のものなど「+端子側がフラットでない」セルは長さの関係で使えないので要注意です。
という訳で、Aliで買いました。それも3個。3個買ったのは「3個までは送料込み」だったからで、5個まで送料込みなら5個買ったと思います。
見た目の質感は悪くないです。外筒の素材はアルミで、アルマイト塗装されているようです。スイッチのたぐいは無いのでスマホなどにつなぐと通電し、充電完了で停止と言うものでしょう。この点が若干気にはなるのですが大きさ的には邪魔にならず取り付けできるベストな大きさかと思います。
直径は実測で21.5mmでした。樹脂の安物ノギスなので若干の誤差はあるかもしれません。
長さは92mmで、片持ち式のエクステンションバーに最適な長さと思います。ただ、バッテリーである以上は単なるバーよりも重量があるのでマウントの耐久性で心配はあるかもしれません。
USB端子側を上にして、底になる側がネジ式で外れて上記画像のように分解できます。このホルダーに18650型充電池をセットします。本来は、リチウムイオン充電池は回路に直付けが最も安定するらしいのですがコード類をはんだ付けするのはもっと危険なのでこのようなホルダー式になっているのでしょう。
使ってみたバッテリーセルは上記の3つ。オレンジのものは日立の「FLORA 220TX NP4」のバッテリーをバラして取り出した物でパナソニック製。古いので容量は少なめ。
グレーの物はPOWERADOの大型モバブのサーキット回路が焼けたものから取り出した物。赤いものはソーラー充電のセンサーライト用として付属してきたもので、センサーライトには先のパナソニック製を入れているので保管してあったもの。
ホルダーにセットすると上記画像のようになります。かなりタイトな作りです。これをアルミの外筒に収めます。
充電はmicroUSBで、充電中はインジケーターとしてLEDが光るのですがシルバーの物だけ青のLEDの点滅でした。この辺は部品の選択ミスとかでしょうけど、機能に問題なければOKという感じなんでしょうね。
取り付けするためのエクステンションバーは以下の製品を購入しました。
UPANBIKE 自転車 ハンドルバー 延長ブラケッ アルミニウム合金 エクステンダー アクセ...
1,050円
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アルミのバーの物はレビューがないのですが、カーボンのバーを採用している方の評判が悪くなかったのが理由。バーと置き換えるモバブの直径が僅かに小さいように思うのですが、そこはクッションテープなどで微調整すればいいかなと思っています。
上記画像が実際のエクステンションバーですが、予想よりもしっかりしています。ネジ類はステンレスでないようなのでサビは発生するかもしれませんが、アルミ製のマウントやバーの質感は良い感じ。塗装も変に光沢仕上げでないので取り付けて浮いてしまうと言う事もなさそうです。
最初から付属のバーとAliで購入したスティック型モバイルバッテリーケースを並べて見ると一見は同じ太さに見えます。が、実際にはモバイルバッテリーの方が僅かに細い。0.5mm位な訳ですがコレが結構大きな差になります。
専用のバーはかなりガッチリと固定されます。ズレが発生するような感じはありませんし、回転してしまう事も無い。やはり専用に作られているだけはあります。
モバブの方は、画像だけ見るとしっかり付いているように見えますが実際には僅かにゆるい。その為左右方向でずれる可能性があるのと、くるくる回せるので例えばサイコンなど載せると振動で動いてしまう可能性が高い。現時点では何も載せる予定がないですが、先行き小型のサイコンなど載せるかもしれないのでしっかりと固定できないと困ります。
緩み対策として、カメラ用のモルトプレーンの切れ端を貼り付けました。厚み1mm程度のクッション性のあるシートで、フィルムカメラの裏蓋の遮光目的で貼り付けるもの。ちょうどいいサイズに切り出せる切れ端があったのでそれを使っています。
モルトプレーンを貼ると差し込み自体が若干キツくなります。ですが、かなりしっかりと締め付けられるようになるのでガタがなくなります。あさひの製品ではモバブ側に熱収縮チューブの様なものを巻いているようですが、複数のモバブを付け替えたりを考えればマウント側で緩み対策するほうが便利です。
専用のバーは10cmあるので、92mmしか無いモバブはやはり短い。とは言っても、サイコンを載せるくらいなら十分な長さです。
FELT F85に取り付けてみたのが上記画像。意外と収まりは良いですね。最初からこの組み合わせだったと言っても良い感じにモバブがエクステンションバーと化しています。
モバブを充電のために取り外す時は、モバブ側のボルトを緩めてやればモバブだけ外せます。こういった用途の場合以下のリンクにあるような「1本のボルトでバーも固定する」タイプよりもハンドルバー固定とエクステンションバーのそれぞれを個別のボルトで固定するもののほうが便利です。下記リンクのタイプですと、充電の為にモバブを外す度にマウントの角度も変わってしまいます。
私の様なモバイルバッテリーをエクステンションバーに使うというのは一部の方が実践されている様ですが、需要としてはあまり無いのか製品として出してくれるところが見当たらない。先のサイクルベースあさひの扱うものくらいしか見つかりませんでした。
ロングライドやブルベイベントなどでスマホをサイコン代わりにしたり、アクションカムでライド動画を撮ったりということを考えるとより大容量のモバブを携帯したいという需要はあると思うのですけれど、そのあたりはトップチューブバッグに入れて携帯というのを推奨なのかもしれません。エクステンションバー仕様だと雨に振られたら基本的には充電に使えないですし、充電に使わなくてもUSB端子部分から浸水の恐れがあります。
ただ、AUKEYの口径30mmのスティック型モバブに対応するマウントを3Dプリントで製作し、BOOTHで販売されている方がいますから全く需要なしと言うことではないのでしょう。
雨天時に充電不能とは書きましたが、実は土砂降りにでもならない限りはある程度の防水を期待できる対策方法はあります。それがコレ。↓
ダイソーなど100均で売っているオレンジ色の指サックに小さな穴を開けてUSBケーブルを通します。Lightning端子やmicroUSB端子が通ればいいので、かなり小さい穴でもOKです。サイズは、30mm口径のモバブでも中サイズ(18mm)とあるもので大丈夫。22mm口径のエクステンションバー代わりに使う18650を1本のモバブならかなり楽に被せられます。
物は試しと、指先保護用の薄手の乳白色の指サックも試しましたが薄すぎてすぐに破れてしまいます。オレンジ色の物はかなり耐久性が高いです。
実は、この簡易防水方法もAmazonのレビューで見つけたものです。雨天時もライドする機会があって、なおかつモバブを必要とする方は試してみる価値アリと思います。