AGFA OPTIMA Sensorをクリーニング | Photograph to Life ~生活に写真を~

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先日、中古カメラ店から救出してきたドイツ製表示のある「AGFA OPTIMA Sensor(番無し)」の露出計窓のクモリをクリーニングしました。

中古カメラ店とリサイクル店での戦利品

2709・AGFA OPTIMA Sensor

露出計窓は「レンズ銘板下側」のクリアパーツの部分になります。この奥に「cds(硫化カドミウムセル)」が2個取付けられていて、それで明るさを計っています。つまり、TTLでなく「外光式露出計」です。
この窓が白く曇っているので、外して磨くというわけです。

2770・銘板を取り外す

レンズ銘の銘板は接着剤で貼り付けてあるだけなのですが、無理に剥がそうとすると透明のパーツを割ってしまうことになります。
実は、銘板はシート状で透明パーツの上に貼ってあり、透明パーツはネジ止めされています。
更に透明パーツの下にISO感度設定を行うためのリングが入っています。

2772・透明のパーツ

この透明のパーツの上がISO感度表示窓で、下側が露出計窓になります。これのクモリを除去するというわけです。

最初、アルコールで拭いてやれば大丈夫だろうと思っていたのですが、意外にも頑固なクモリだったので「ピカールを綿棒に少量付けて」磨きました。全体をキレイに出来ればよかったのですが、さすがにそれは困難。と言うことで外から見える部分だけ磨くことに...。

2771・ISO感度設定リング

ISO感度設定は、意外と単純なしくみで、グラデーションに濃さが変わっている半透明の樹脂プレートの位置を変えてやる方式。要は、低感度の時は色が濃く薄く、高感度の時は色が薄い濃い部分がcdsの前に来るようになっています。
この半透明のプレートにもクモリがあったのでそれも研磨。輪染みのようになっているので、何か液体が入ったことが有るのかもしれませんね。

2773・組付け完了

とりあえず、クモリは除去できたので組付け。見た目も良くなりました。

レンズ前枠に歪みがありますが、これはフィルターをつけてしまえば目立たなくなります。キャップが無いのでレンズ保護の意味でもフィルター必須。手持ちで49mmを持っているので後でつけておく予定です。