デスクライトを改造してみた | Photograph to Life ~生活に写真を~

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2011年の3.11震災後、書斎デスクのスタンドライトを無印良品のLEDライトに交換していたのだけれど、配光が狭い、アームの高さが足りない、眩しすぎると言う不満が解消できずにいました。

一応、こういう工夫はしてみた訳ですけれど...。
眩しいLEDライトの眩しさ軽減策とベッドのヘッドボードにタップ取り付け

LEDライトに換えた理由は、基本的には「省エネ目的」だったのですが、以前に使っていたスタンドライトがクランプ式固定で無かったことと、使える電球形蛍光管に制限があった(EFD12型限定)ことが大きな理由です。

ちなみに、コレ。
ヤザワ スタンドライト クローム SD12CH/ヤザワ
¥価格不明
Amazon.co.jp

これは2003年頃にデザインが気に入って買ったものなのだけど、ランプベースがクランプでなく場所を取る。重さがあるので安定感は良いのだけれど、アームや本体、ベース部分にスイッチが無く、コードの途中にスイッチが付いているのでデスク上では意外と使いにくい。

実は、これと同じライトが「写真のブツ撮り用」として売っていたのを見たことがあるので、机の上で使うための物ではなかったのかもしれない。

という訳で、コイツをクランプ固定出来るように改造します(`・ω・´)

・完成写真w

先に完成したモノを...www

結構いろいろいじりました。オリジナルよりも光源位置が高くなっています。改造箇所は以下の通り。

・ベース部分をクランプ固定に変更
・ベースにスイッチ埋め込み
・アダプター利用でE17ソケットのLED電球に変更
・アーム固定位置の変更

当初、クランプベースをどうするか非常に悩みました。汎用のクランプを改造するか、他のデスクライトのクランプパーツを改造するか、いっそ机に直付けするかなど...。

私のデスクは無印良品のプナ材デスク(旧型)なので、穴開けは簡単ですが「内部はボール紙のハニカム構造」なので強度はさほど高く有りません。その為、机天板直付は速攻で却下w

他のデスクライト用クランプベースを流用と言うのは、支柱の太さが合わずにこれも却下(´・ω・`)

そんなこんなを考えているうちに、電材のアンテナ線を通すパーツが何となくピッタリ合うのではと思いつきました。アンテナ線と言うか、壁から直出しする配線をコンセントパネルなどに付けるための物なのですが、なんとなくいい感じ。

・例のごとく露出増設ボックスw

・コンセント1箇所用

という訳で、またもや「露出増設ボックス」の出番ですwww

写真に有る通り、パナソニック電工の「WV9011W」と言うスイッチやコンセントを一つ増設するための物です。大きさは、50mm角くらいで、高さが36mm程のコンパクトなモノ。コレを基本ベースとして使うことにしました。

・スイッチ用の穴開け

スイッチは、廃家電から外しておいたシーソースイッチ式の物を流用します。角型なので、ピンバイスで穴開けして、ニッパーで切ってヤスリで仕上げです。

・スイッチの取付け穴

こういう加工の容易さは耐火素材とは言え樹脂ならではのモノ。あと、安く手に入る。
現物のスイッチを合わせながら、ヤスリで微調整していく。

・スイッチの取付けイメージ

配線がまだなのですが、スイッチはこういう感じに付く。ただ、この位置にしたのは失敗だったかも...。

・コード引き入れ穴

スイッチをベースボックスに取付けたこともあり、電源線もボックスに引き込む必要がある。という訳で、カバーに穴開け。金属のプレートでコンセントパーツなどを付ける構造なので、プレートを避けた位置に穴を開ける。

・ベースにポールを取付け

ポールの太さが約10mmだったので、穴を若干拡げて取付け。固定は元々のナットをそのまま使っている。ただ、この状態だと強度的に不安が...。

・アルミ板で補強

締め付けの長さに余裕があったので、1mm厚のアルミ板をカットして補強板を作成。表と裏の両方に入れたので剛性感があがった。

・アーム取付け位置変更

元々は、電球の付いている側のアームはジョイント部分の下側に飛び出すように取付けられている。その先端から電源線が出ていて、樹脂の蓋が付いている構造。
その構造上、無印良品のLEDスタンドライト程でないが高さを稼ぐ事が出来ない。そこで、アームの後端をジョイント部分に固定して、コードの保護にはキーホルダーなどで使われる「コイルコード」を巻いて対処した。元々の尾栓はコイルコードの末端処理で再利用している。

・完成したクランプベース

コンパクトなクランプベースにスイッチ付き、コードも最小限の長さに変更した。スモークカラーのコイルコードのせいか、意外と収まりがいい感じ。

・デスクに設置

デスクに設置するとこんな感じ。ベースがコンパクトなのでデスクが広く使えて便利。
最初にスイッチ位置が失敗だったかもと書いたのは、スイッチ操作がイマイチになってしまったから。
正面側でなく、右側面に付ければ左手で掴む形で親指操作が出来て使いやすかったのではないかと思う。

今回、スタンドライトを改造したのは「手持ちのスタンドを再利用」するのが目的で、自分なりの使い勝手を追求したため。幸いにスイッチ類も100V電源に対応したものを手持ちで持っていたので追加購入したのは露出増設ボックスのみ。
ハンダ付けも必要だし、ショートさせないようにする工夫も必要なので、誰にでもやってみてはとは言えません。

改造するのはあくまでも自己責任になるので、普段からハンダゴテ使い倒している様な人でなければ安易に手を出さない方が無難です。

個人的には、スタンドライトの固定ベースを規格化してくれればクランプ式への改造も容易で良いと思っているのですが、各社バラバラなので改造しないと取り付けできないのが残念なところです。