「日本沈没」を観てきた | Photograph to Life ~生活に写真を~

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やっと「日本沈没 」を観てきました。良いできですね。科学的考証もしっかりしてるし、単に荒唐無稽な話ともいえないつくりになってます。「現実には起こりえない 」というコメントを書かれている方もいるようですが、科学的に見た場合、あそこまでは行かないとしても「大規模な地番沈下」などは起き得る可能性は否定できないと言うのが現実です。もちろん、映画なので「火山の噴火」シーンなどに現実的でない部分があるのは事実です。「330日あまりで沈没してしまう」と言うのもかなり非現実的でしょう。ですが、数千年前から言い伝えられてきた「アトランティス」は「一夜にして水没」したと言われていますから、数年から十数年ほどで関東平野が水没するような事態がいつの日か起こらないとも限りません。

科学的な面から見ると、かなりのシミュレートもした上で物語を再構築したのではと思われる部分が見られます。例えば、沈没の原因となるのが「太平洋プレート」であることです。また、各地の「活断層も原因になる」と言うことも現実に起き得る可能性を示唆しています。近年で言えば、「阪神淡路大震災」は活断層の動きが活発化して起きた典型的な震災ですし、中越地震も活断層近くで発生しているのです。さらに言えば、日本列島は「火山の集合体」とも言うべきで、地下マントルの動きが活発になればいつどこででも噴火が起きる可能性を秘めているのです。そして、日本列島下のマントル対流が非常に活発化し、内圧があがってくると「太平洋プレートに引き込まれたユ-ラシアプレートが一気に跳ね上げられる」状態となり、大規模な地震を引き起こさないともいえないわけです。

こういう風に書くと怖いかもしれませんが、日本列島は地震多発地域であること、活発な火山が数多く存在していることを常に頭の片隅においておかないといけないと言うことです。防災面で言えば、日本の防災支援レベルはかなり低いと言わざるを得ません。K首相のような人が首相であったなら「防災は自己責任だ」で片付けられてしまうでしょう。いろいろと考えさせられる映画でした。