※記事と全く関係のない画像でお送りします。
■イバラキとイバラギ
学生の頃、大阪の茨木市の知人が、
「私が住んでいるのは、イバラギじゃなくて、イバラキだから。
茨城県とは漢字が違うの。」
…と言っていたのを思い出します。
子供の頃からずっと、茨城県をイバラギと教えられていたので、なるほど、大阪の茨木市はイバラキで、茨城県はイバラギだと認識していました。
大人になり、茨木県もイバラキ県だと知らされた時、「はぁ?いつから?」と思っていました。
今更ですが、調べてみましたら…
「茨城弁」と呼ばれる方言には、文頭以外のカ行やタ行が濁る傾向があります。例えば「柿」は「かぎ」になり、「分からない」は「分がらない」になります。同様に考えると、「いばらき」も「いばらぎ」になってしまいます。参考:☆
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■秋田ケンと秋田イヌ
秋田犬をアキタケンと呼ばずアキタイヌと呼ぶ。
ずっとアキタケンだったじゃないか…。
どうやら、NHK(NHK放送文化研究所)が関係しているらしい。
地元 秋田県では、ずっと、アキタイヌと呼んでいた。
NHKは1990年頃から、『地元の保存会など関係団体が用いている呼称と一般の慣用を考慮したうえで、それぞれの読み方を決めています。』という事にしたらしい。
秋田犬の場合は、『両方読み』を採用したらしい。
「○○イヌ」と読むもの しば犬 [×柴犬]
「○○ケン」と読むもの 甲斐犬、紀州犬、北海道犬、カラフト犬
両方の読みをするもの
秋田犬 (1)アキタイヌ (2)アキタケン
土佐犬 (1)トサイヌ (2)トサケン
参考:☆
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松阪ギュウと松阪牛
まず…マツザカではなく、マツサカでした。
天正12年(1584)松坂 マツザカ
明治元年(1868)松阪 マツサカ
「坂」という漢字は、“土に返る=死ぬ”とか、“士(さむらい)が謀反をおこす”の意味にとれて、とにかく地名に相応しくないと考え、『阪』の文字にしたらしい。
松阪牛は、松阪ギュウと松阪ウシの両方読み。
※生きている牛が「まつさかうし」、食肉加工された牛肉が「まつさかぎゅう」…と言うのは俗説であり、誤り。
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■伝羽柴秀吉邸跡
近江八幡市の文芸の郷(県立安土城考古博物館)にて
『伝 羽柴邸跡とあるが、確たる証拠はない。』
という解説を聞いた。じゃ、何故『伝』なのか…
※伝…伝えられているとの意。
『江戸時代の安土城図にそう書いてある』ということのようです。
あぁ、スッキリ。色々と引っかかっていた言葉の事情がわかって、スッとしました。( ´ ▽ ` )あぁよかった。