皇道 ② | 想いつくまま雑論  (日本の歴史が培う文化思想原理の特殊性)第三の文化論

想いつくまま雑論  (日本の歴史が培う文化思想原理の特殊性)第三の文化論

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 (日本の歴史が培う文化思想原理の特殊性、)(哲学思想)(政治経済)などなど、

この『皇道の原理』をもう少し詳しく申しますと、先ず、『積慶(せっけい)』とは『生活の安寧』であります。

その時々に合わせた経済の仕組みを採って、万民に物資面での充足を計ろうという事であります。資本主義や集産主義等といった経済体制は、まさにこの原理の下にあるのであります。

次に『重暉(ちょうき)』とは、人としてその精神文化の豊かさであります。則ち、単なる物質生活の充足だけでなく、生き甲斐のある人生を歩めるように、家族に於いては親子が共に暮らす中での幸福を、会社に於いては仕事を通じての喜びを得られるようにという事であります。

また 『 養生(ようせい)』とは、それは正義・秩序の一貫であります。則ち、『積慶』『重暉』の両面に成り立たせるためには、お互いが共同運命を自覚しなければならない。そのために、上下本末を自覚し、治処位に則して生きることを正義とするよう、国家の姿、国家の形を整えて行こうという事であります。

以上のように、『積慶(せっけい)  重暉(ちょうき)  養生(ようせい)』、 生活の安寧、精神文化、正義・秩序の上に立ったものを、これを『皇道』 と言うのであります。

このように見てまいりますと、言葉や組み合わせこそ違え、王道と皇道は異なる内容を教えるものではありません。

東洋の思想は、所詮は違ったものではないのであります。しかし、皇道の方が王道よりも、より具体的で積極的で在ります。