何故、今さら桜?ということについては後述させて頂きます。 本題に入る前に、コロナの感染源になりそうだということで自粛が呼びかけられている中で、パチンコをしに来るおバカな方々には言葉がありません。その人達のことは全く心配はしていませんが、その人達からの感染を恐れているだけです。 パチンコ屋さんに政府が命じて、訪れる人達に住所、氏名を書いてもらって保険証などで本人確認をして、「今後コロナに罹病しても隔離には従いますが、医療行為も薬も求めません。」という覚書に署名して貰えば良いのではないでしょうか? その位の覚悟はおありですよね?政府や医療関係者の方々、そして外出を控えている国民をあざ笑うようなパチンコ狂には断固とした措置をお願いしたいものです。

 

で、何で桜かという理由ですが、元禄14年(1701)弥生三月に起こった浅野内匠頭の刃傷に端を発した忠臣蔵について少々書かせて頂きたいからです。 この事件についての資料を読もうとしましたが、史実を忠実に述べているような書物は殆どないということでした。、映画、テレビドラマなどでお馴染みといえばお馴染みなのですが、事実関係をチェックしていくと結構、謎があるのです。私は学者でも史学科で学んだわけでもなく、唯の歴史大好き人間ですので、知識の欠如と誤った解釈の可能性についてはご容赦下さい。

 

赤穂浪士のお墓がある泉岳寺は京成線の泉岳寺駅から徒歩2,3分の距離です。ここ何年かは行っていないのですが、これまでに数回は訪れたお寺です。 お線香の煙が絶えない境内には、御主君である浅野内匠頭のお墓や47人(実際は48人)の浪士達のお墓も並んでいますので、けっこう広い筈なのですが、参拝客が多くても何故かひっそりとしてこじんまりとした印象のお寺です。 お一人お一人の墓石を拝見しますと、堀部安兵衛が享年33才、大石主税の墓石には15才と書かれています。

 

境内に赤穂義士の記念館がありまして、大石主税が描いた掛け軸が飾られていました。 典型的な日本画で、崖から下がっている弦に実った小さな赤い実を取ろうとしている猿の絵です。 詳細な印象はすでに薄れていますが、全体の中の猿や赤い実をつけた弦などのバランスが非常に良く、猿のフワフワとした毛並みなどが見事に表現されていたことは良く覚えています。 主税少年がこのような才能を持っていたことは全く知りませんでしたが、あのような事件が起こらなければ彼の生涯は全く違うものとなっていたでしょう。享年15才とありますが、昔は何故か歳を一つ多くいう習慣があったそうですから、実年齢は14才だったのでしょう。主税の名と年齢を刻んだ石工は何を思ったことでしょうか?

 

次回は「未だに謎な刃傷の理由」について書かせて頂きます。