まだ医学生の順ちゃんに手術など出来るわけもないのですが、それが出来ちゃうところがこのシリーズ独特の「適当モード」なのです。そしてそういったお気楽モードが満載なので、殺し屋さんのシリーズでも楽しく見られるわけです。で、どういうわけは手術は成功、病人は意識を取り戻します。しかし、悪党の親分は子分の回復を心から願っていたわけではなく、その子分だけが知っているお金の隠し場所を白状させたかっただけなのです。手術を受けた子分が脅されてお金の在りかを言ってしまったので、悪党どもはその場所に急ぎます。もしお金が見つかったらその子分にも順ちゃんにももやは用はない筈ですから、順ちゃんの命は風前の灯でした。

 

その頃、お佳代さんに召集をかけられた仕事人達が集合し、順之助君が誘拐されたであろうという結論に達します。そして順ちゃんを誘拐した悪党一味が強盗に入った家の家族を殺したことも突き止めます。その惨劇から一人生き延びた若い娘は身を売って得たお金で敵を討ってほしいとお佳代さんに頼んでいたのです。しかしその金額は殺しの報酬としては不足であり、それによって殺された家族の仇討をして、なおかつ順之助を救出するかどうかで仕事人の中で意見が分かれます。

 

お佳代さんは「仲間じゃないか!順之助を助けるのは当然だろう?」というのですが、秀は「危険なわりには報酬が少なすぎるし、順之助の件は自己責任」と言い、勇次も「あいつは元々足手まといだったんだ」と順ちゃんのレスキューには否定的です。やっている「お仕事」がお仕事ですから、非情にならなければこのようにリスキーな仕事は出来ないのは分かりますが、秀と勇次のセリフと表情には凄みがあって本当に順ちゃんを見捨てそうでハラハラしました。しかしこのチームのチーフともいうべき主水さんが「しょうがねえ坊主だな」と言って中心に置いてある僅かなお金のシェアを取って消えると秀と勇次もそれにならい、お佳代もお金を取って消えます。

 

そのような訳で悪党一味は仕事人メンバーに始末され、順ちゃんは無事に救出されました。そうなることは99%分かっていたのですが、それでもハラハラドキドキさせる持って行き方はさすがです。それに非情なセリフを口にする時の秀と勇次の美しいこと!このシリーズのプロデューサーはかなりの面食いなのでしょう。この話には登場しなかった花屋の政と組紐屋の竜も含めて、よくぞこれ程の美形を集めたものです。私がここで上げたメンバー以外は「必須仕事人」ではないと断定したのはもちろん100%「美形レベル」によるものです。美しいものは広く公開しましょう!(続きます)