インドについてはトランジットでボンベイの空港に降りて何時間か滞在したというのが私の唯一の経験です。しかし職場ではITエンジニアとして来日していたインドの方々がかなり多くて、しかもその時のオフィスの場所がインド人街として有名な西葛西で、「ここはどこ?」というぐらいインド化していました。外を歩けば、子供の手を引いて普通に買い物をしているサリー姿のインド人主婦達の姿があり、他の町とは大分変っていました。インド人の小学校が二校もあるのだそうです。
私のデスクはインドの方々のシマ(オフィスの中の区画です)と韓国の方々のシマの間にありましたので、両国の方々とランチに行く機会があった、というより殆ど毎日その方達のどちらかと一緒に行っていました。面白いことにその両国の方々が一緒に行くことは全くありませんでした。その理由は食文化の差なのか言葉の問題なのか、はたまた政治的に何かあるのかはさっぱり分かりませんでした。
インドは広いので様々な人種と言葉があって国で認められた言葉だけでも26種類あるのだそうです。正式なものだけでもそれだけ多いので、地方の言葉を加えると一体何種類の言葉があるのか、かなり多いと聞きました。そして、国民をレベル分けするカースト制度がまだあるのだそうで、私がいました課の外国人の長がカーストの頂点のブラマンというクラスに属していて、かなりプライドが高いような感じでした。
経験なヒンズー教徒の方々は完全にベジタリアンなので殆ど毎日インド人が経営するカレーショップに行っていましたが、インド人でありながら仏教徒だという二人の女性を誘ってお蕎麦屋さんに行ったことがあります。二人とも天ぷら蕎麦を注文したのですが、お箸が使えず、「フォークありますか?」と聞いたらちゃんと出してくれました。さすが西葛西です。で、お蕎麦は美味しいと言ってくれたのですが、途中で「天ぷらがおつゆにつかっているとふやけて美味しくなくなってしまうから、お皿を貰ってそこに置いて食べたい」というのでお皿を持って来て頂きましたが、時既に遅しで天ぷらの衣がかなりふやけていました。それでも「海老天が美味しい」と褒められましたが、「天ぷらをもっと早くおつゆから出していたら、ぱりっとしてもっと美味しかったかもね」と言われて、それに気が付かなかった私って・・・と反省しきりでした。それにしても「天ぷらはパリッとしていなくっちゃ」なんて江戸前の感想で、恐れいりました。

