お花屋さんには一年中様々なお花がありますが、街に自然に咲くお花が少ないまだ春浅き頃に輝くようなミモザの花に出会うとはっとします。昨日になってしまいましたが3月8日は国連が決めた「国際女性デー」であり、かつ、イタリアでは男性から感謝の気持ちを込めて女性にミモザの花を贈る日なのだそうです。国連がらみのお堅いネーミングとロマンチックな記念日とがミスマッチのような、それも面白いような。写真のミモザの木は8mぐらいの大木でお花が咲くと見事です。私の庭にも小さなミモザを植えたのですが、午前中しか陽が当たらないのでなかなか大きくならず、お花もちょこっと咲いている程度です。でも、頑張って咲いていてくれるおチビのミモザ君に感謝しています。

 

私が大好きな歌手のエディット・ピアフが「私が死んだらミモザのお花で私を飾って送ってほしい」と言い残したと聞き、ミモザへの想いが深くなりました。「愛の賛歌」はピアフが最愛の人を亡くした時に作った歌です。亡き人への愛を歌うのは切ないことですが、愛し、愛されたまま相手が亡くなったのであれば、その想いは永遠に変わることも穢れることもない、とも言えます。昨日ミモザが世界の様々なシーンで伝えた愛にはどのような物語があるのでしょう?