海岸

日本のヘイトスピーチは、国内問題ではないと思う理由

前にも言ったけれども(過去記事:本当は「国内問題」なのではない)、日本のヘイトスピーチというのは、「国内問題」で終わる話では、ないと、私は思っている。
日本のヘイトスピーチというものが、「アメリカとその同盟国に都合のよい方向性」にばかり行っているということは、偶然と言えるのか?
そんなはずはない。
植民地には、主権はなく、「宗主国の思惑から離れた自分の意思」などというものは、持てないからである。
「独立運動をやっている人」を別としては、である。
そして、日本で「本当の意味の独立運動をやっていた・いる人」というのは、私の知る限りでは、
  • 三島由紀夫と、
  • 鳩山由紀夫と、
  • 私本人と、
  • リベラルのうちのごく少数の人たちと、
  • 沖縄の人たち
だけ、である。
ほかの人たちは、ヘイトを吐いていてもいなくても、「宗主国の思惑から離れた自分の意思」というものは、持ち合わせていない、と言っていい。
だからこそ、国民の80%が日米同盟支持などという、おかしなことに、なるのである。

ヘイトスピーチの方向性は、なぜ、こうなっているのか

そして、ヘイトスピーチが向けられている方向性というのは、しつこいけれども、「アメリカとその同盟国に都合のよい方向性」にしか行かない、ということであり、そうなると、それはどう考えたって、「植民地にされていること」と、深い関係があると、言わざるを得ないのである。
だから、前から言っているように、日米同盟を解消して、米軍を追い出せば、「このヘイトスピーチ」というものは、潮が引くように消滅するということは、私は、確信がある。

宗主国との一体化という陥穽

中国がなぜいけないのか、北朝鮮がなぜいけないのか、その理由について、普通の日本人は、アメリカ人と同じ答えを出してくる。
が、私たちが、アメリカ人と国益を共にしていない以上は、同じ答えを出していては、いけないのではないかと、私は思っている。
目的が違うのに、立場が違うのに、彼らと同じ答えで、果たして、いいのだろうか。
私たちはもっと、植民地時代の台湾の人のことを、考えるべきなのである。
今の日本人というのは、植民地時代の台湾の人と、非常に似たような立場に置かれている。
だからこそ、そのころの台湾の人たちが、何をどう考え、どう振る舞っていたのかということを、よく思い出して、いかに今の自分たちと似ているのかということに目を見張り、驚くべき、なのである。