Y の 真髄 。 | 裏くらばー。

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ゴルフクラブ好きのつぶや記
I LOVE 70's to 90's Golf Gear

昨日は  X  。今日は  Y  の日です。


ゴルフクラブで  Y  と言えば、養老です。

YONEXじゃなくて、すいませんm(_ _)m( ̄^ ̄)ゞ

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「鉄(アイアン)は、冷めてからが勝負。」

養老に何度も足を運び、そのことを思いました。

軟鉄鍛造、グレインフローフォージド。

ミズノアイアンといえば、独自の軟鉄素材S25C・Mや鍛流線が途切れない独自の鍛造技術がフォーカスされます。そして、よく言われるのは、やっぱりミズノ、養老は違うぜ ということです。

でも、鍛造工程についていえば、工場は広島にあります。養老は岐阜。今も昔も、養老の地でアイアンの鍛造が行われたことはありません。

では、養老がなぜ、鍛造アイアンの聖地と呼ばれるのか?  そこには、ゴルファーの好みに応じアイアンヘッドを削り、ネックを曲げるクラフトマンがいるからです。

広島で真っ赤になるまで火が入れられ、鍛えられたアイアンヘッドは、当然、冷めた状態で養老にやってきます。

量産モデルに整えられるものあり、カスタム用に削り、曲げられるものあり。様々です。

養老の尊さは、ヘッドをたった一人のゴルファーの求めに応じて、カスタムしてくれることにあります。
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養老カスタムのアイアン。
以前はネックセルにシリアルが入れられていましたが、今はシャフトにレーザーで刻まれます。

末尾の Y 。それがその証です。

Y の刻印は、誰か一人のために特別な加工が施された、という証です。つまり、それは、誰にとっても価値のある万能なスペシャルチューンであるわけではないのです。

養老カスタムであれば、輝いて見えますが、そうではありません。養老のクラフトマンの技術によって、自分用に「誂えることができる」からこそ、価値があり養老は聖地なのです。

発注者本人だけが感じることができる、Yの真髄。

養老、養老と単純にありがたがるのではなく、どういうアイアンにしたいか? と考えることが、最も大切だと思います。

自分のための養老カスタムでなければ、ただの加工されたアイアン。どんなふうになっているのかもわからないので、「恐くて買えない」と私は思います。

Ciao!★