レゲエシンガーMachaco Interview | ●club buddha/shiva 

●club buddha/shiva 

名古屋の老舗クラブ「club buddha」&クラブ系モダンバー「SHIVA」のプログ。 



「Twiggy、刃頭やアキソルといった、お手本がすぐそばにいて、その時に感じた事が今でも根底にすごく残ってる...」

●まずレゲエシンガーとしての活動を始められたきっかけからお聞きかせ下さい。

マチャコ : 現Dynastyのゴウ君の前で歌った事がきっかけで、誘われて歌う様に。

●前回のインタビュー刃頭、みつ君に続き、マチャコもclub buddhaとは馴染み深いですよね? 

マチャコ : 最初に人前で歌った場所がbuddhaなんで、ものすごく馴染みの深い場所です。自分が歌を続けて行く上で、Key personになるような人にもbuddhaを通して逢ったし、色んなインスピレーションをもらえた私にとっては、根っこの部分。

 


アキ&ソルトフィッシュとマチャコ@club buddha

 

●マチャコがブッダに来始めた頃は、ちょーど第二期クラブブームというかDJブームにあたる頃で、ブッダにはTRIGGER、刃頭、TWIGYがいて、そしてアキソルもいて、同期にはGO君とダイキ、野口(現MILI<瘋癲>)がいて、ずっと後輩にg-ton(元nobodyknows)もいたね(笑)! 振り返ってみてどうですか?

マチャコ : その頃、女の人でマイクを握っている子が今よりはいなかったから、男のArtistの中で、スキル的にも人間的にも、もまれていたと思う。Twiggy、刃頭やアキソルといった、お手本がすぐそばにいて、その時に感じた事が今でも根底にすごく残ってる感じがする。そういう所で歌えて、身になってると思える事の方が大きくて、

 

今思えば、よくやっていたなーと思えるような、例えば、ツアー中ホテルでの部屋代を浮かす為に男のArtistと同室.....とかも、あんまり大変だと思っていなかった。今は今で、同性のArtistもたくさん増えたし色んな意味でレゲエという音楽が知られる様になったし周りは随分変わったと思います。

●g-ton(元nobodyknows)はマチャコさんは怖かったって言ってましたが、当時髪型は坊主だったよね、性格も幼少の頃から男勝りだったのでしょうか?

マチャコ : ああー怖かったかもなあー。DJたるや、いつも戦闘状態でなければ、くらいに思い込んでたから。スキンヘッドだったのはその現れ。子供の頃は、おっとりした子だったと思うけど、でもその気質はあったと思います。アマチュア無線の免許とか持ってたし。

 


マチャコとブリガディアージェリー@club buddha
 

「ハーレムのマンションをShareしていた事もあったけどそれはそれで楽しかったですよ」


●90年代NYに渡米しましたね!! 向こうの生活とかどうでしたか? 

マチャコ : NYで仲の良かったのはDJカオリやDJユキジルシ....Hip HopやJazzの子達といつも遊んでいました。

 

ビザが5年降りていて語学学校に通う傍ら、カラオケバーでバイトしてたんだけど、ここで又自分のKey Personになるような、すごい才能のあるJazzミュージシャンが沢山集まって働いていて、

 

Jazz ドラマーの藤山ET君とか、今ではベストセラー作家になったJazzボーカリストの原田真裕美さんとか、彼等と仕事をする傍ら、毎日話したり、休日にはライブに行ったり、家でセッションをする事で、歌う事の意識が、ひっくり返った時期でした。

 

クラブで、レコードの裏を使って音楽を作ってる今までの友人とは、全然違うバイブスだったから。

●それは凄いメンツの方々ですね!!!! で、住まいとか、食べ物とかは?

マチャコ : 最初の頃は姉の家に居候させてもらっていたし、その後引っ越しても、食べ物はほとんど自炊してたと思います。とにかく日本食を食べていた記憶が日本にいるときよりも多い気がしたね。

 

あと、3人くらいの人と、ハーレムのマンションをShareしていた事もあったけどそれはそれで楽しかったですよ。

●帰国後、どんな点が変わりましたか、リリックに変化がでましたか?

マチャコ : DJからシンガーへと作る音楽が変わってきたかな。リリックは、それまでの生活密着型の物から、範囲を広げる事に。Love Songって全然書けなかったんだけど、多く作るようになってきました。レゲエ...自分の音楽=ライブで人を盛り上げるものだからそれをレコーディングして、曲として形にしたいと思う様にも。

●リリックを書くことについて特に意識していることはありますか?

マチャコ : レゲエって、歌われるトピックが決まってる、というか、こういう歌を歌ってこそレゲエだ! みたいに思われてる所もあって、たとえば、レベルミュージックでなけらばならない、とか、Ghetto の生活を歌ってこそリアルなレゲエだとか、現地でどういう事が歌われているかを知りながら、自分の経験を通した言葉で、聴いてくれてるみんなにどう届けるかそのサジ加減だと思います。

●ではメロディーはどこからインスピレーションを受けますか? やはりレゲエミュージックからですか?

マチャコ : レゲエだけではなく、全般にアイランドミュージックからは、すごくインスピレーションを感じます。

 

島に流れる時間や空気感みたいなものからイメージが湧いて、ちょっと抽象的な表現ですが、向こうの方で流れてるそのメロディーを、キャッチする感じです。後、現地のArtistが歌ってる曲を聴いていて、この雰囲気を持った日本語の曲があったら、こんな感じかなーって、曲を作りたくなったりもしますね。

「今年中には、ミニアルバムが世界流通でリリースされる予定」

 

 

●海外(ジャマイカ)には頻繁に行かれてると聞きますが、主にレコーディングに行かれることが多いのですか?

マチャコ : レコーディングにです。

●具体的にジャマイカではどんな手順でレコーディングは経過していくのですか?

マチャコ : まず、日本で自分が頼みたいミュージシャンを、CDのクレジットなどやMy SpaceでCheckしておいて日本にいる時からある程度メールでブッキングしておきます。居場所が分からないMusicianは、現地に着いてから知り合いに連絡先を聞いたりして、それからスタジオのブッキング、私は、グラフトンとアンカー、タフゴング、ハーモニーハウスをよく使います。

 

で当日みんなにきてもらって、演奏してもらう。最近は、Midiで録音できるものならホテルの部屋に来てもらって完成させる事もあるけど、スタジオで一斉に録る方が、いい感じで録れます。トラックを完成させてからその後歌入れ。ミックスダウンもジャマイカなので、そのデータを持って、エンジニアの指定するスタジオに行き、一曲完成!

●手慣れてて凄くスピーディですね....そんな長いキャリア経て若手育成も兼ねてプロデュース的なことはされないのですか?

マチャコ : 最近はそういう事も増えてきました。サンドラクロスやサディキ、Willy Chinと言った海外のシンガーのProduceや、日本だったら、福井のDJ Sing J RoyのProduceも...以前から、歌ものReggaeのレーベルを作りたくって、若手のProduceも勿論してみたいので、興味のある人は、是非私まで連絡下さい!そして、私がしている様な動きに興味のあるレーベルや、クラブの方も是非!

 

 

●マチャコプロデュースってのも面白そーですね、先日ブッダでのバンドのメンバーの方のご紹介をお願いします?

マチャコ : リードギターのサカケさんは、以前彼がアキソルバンドでPlayしていた頃からの知り合いで最近よく一緒に歌わせてもらってます。カッティングギターのマサさんは、以前彼がナーキさんのバンドでPlayしていた頃からの知り合い、前回のbuddhaは、実に約5年振りのリンクでした。パーカスのクリスは、Big mountainのツアードラマーだった人で、前回が初めてのリンク。

●今迄多くの作品をリリースしていく中で今現在、歌い手としてどういった部分を重要視していますか?

マチャコ : ジャマイカのミュージシャンで言ったらベレスやマーシャ、若手だったら、ターラスやエターナのような、新しさと普遍さが同居しているようなArtistでありたいです。

●マチャコはお酒は飲まれませんね、どうですか酒飲みの男性は(笑)?

マチャコ : 私は全くお酒は飲めないけど、父親がものすごいお酒を飲む人なので、免疫はばっちりあり。酒飲みが起こす大抵の行動は、大きな目で見る事が出来ます。

●マチャコのご両親、以前ブッダで拝見しました。その日はマチャコのブッダでの初ライブだった記憶があります。
とても素敵で優しいご両親だと思いました。当初から小箱のブッダはオーディエンスとの距離が近いですが、問題ないでしょうか?

マチャコ : 全然ないです。むしろ好きですー。

●ありがとうございます!! では最後に今現在の活動と今後の活動予定を教えてください。  

マチャコ : Nyを拠点として良質なLoversをリリースし続けている”Live and Love”というレーベルのProduceで曲を作っています。

 

今年中には、ミニアルバムが世界流通でリリースされる予定。英語のオリジナル曲を中心としたアルバムです。

 

後、Black Chineyのリミキサーとしても有名なWilly Chinとも曲を作っています。これは、どういう形でリリースされるか分からないけど、多分アナログ7インチだと思う。そしてProduceという程じゃあないけど、Black Chineyの手伝いをしてます。詳しくはまだ何とも言えないけど、第一弾がもうすぐリリースされる予定です。

 

 

【Machaco プロフィール】

名古屋が誇る女性レゲエシンガー90年代初めに活動開始当初から数多くの作品をリリースし、2008年、ユニバーサルミュージックNAYUTAWAVE RECORDSより「Precious(プレシャス)」でメジャーデビュー。

 

ジャマイカのバイブスを良質な音楽とともに伝えることのできる、数少ないアーティストの一人。詳細は■Machaco 公式プログ http://machaco.jp/  

●club buddha 名古屋市中区新栄1-5-25第2Mビル6F (052)251-5454
●SHIVA名古屋市中区新栄1-5-25第2Mビル2F (052)252-5778