前回、馬モツの話をしたので、その勢いで内臓の話を続けましょう
なんといっても内臓は食いしん坊にとって最高に「うまいもの」の一つですから
近年は牛や豚の内臓を生で食べるのが御法度になり、レバ刺しが食べられなくなってしまいましたが、牛のレバーはソテーにしても大変においしいものです。
私は小さい頃から「体によいから」と言われてレバーソテーをよく食べさせられていました
さすがに子どもの頃はレバーの臭いが気になり、食べろと言われるたびに嫌だなあと思っていましたが、大人になってからは大好物の一つになりました
このソテーに欠かせないのはタマネギです
いやというほどの量のタマネギをバターで炒め、そこにレバーを入れてソテーします
こうすると本当においしく、もはや
タマネギ抜きでレバーソテーを作れと言われても無理
なくらい
味つけはバターと塩コショウのみ、またはそれにワインを軽く振るだけです
レバーは塊で買ってきたものをかなり厚めに切って焼きます
焼き加減は好き好きですが、一般的にはステーキと同じで、あまりにウェルダンだとおいしくないように思います
焼き鳥しかり、中が少し生の状態のものがいいですね
もちろん、この場合は火が通っているから生食にはあたりません。
保健所も表面温度が何度以上に調理されていればオーケーとしています
レバーは刺身もおいしいものでしたが、私はこのソテーが大好きです
レバ刺しが禁止になってからレバーの値段が落ちているようですから、機会があれば新鮮なレバーを塊で買って試してみてはいかがでしょうか
またレバーに限らず、内臓は何の内臓でも、どの部位でもおいしいものです
私がいちばんおいしいと思うのはツグミの食道の塩辛(ガン漬け)
その次が以前に詳しくお話ししたシロナガスクジラの腸です
でも現在は残念ながら、ツグミもシロナガスクジラも食べることはできません
では、食べられるもので特においしい内臓はといえば、
実は猪です
猪の内臓を焼き肉にして食べる、これは本当においしいものです。
すき焼きにしても豚とはまったく異なっていて、格別です。
あとはマンボウの腸
焼き鳥のように串に刺して焼くと、さくさくとして、牛のミノよりおいしいと私は思います
さて、勢いに乗ってお話ししてきましたが、こうして見ると私もずいぶん、人とは違う変なものを食べてきたものだと改めて思います
ネタはまだまだありますので、次回もどうぞお楽しみに